樹木希林と浅田美代子の関係は?映画「エリカ38」に関係性が投影!

テレビ「ぴったんこカンカン」で、今月15日に75歳で亡くなった樹木希林さんが追悼されます。

あの内田裕也さんに「見事な女性だった」と言わしめた大女優……いえ、女優の枠を超えた「怪優」です。

希林さんの代表作「寺内貫太郎一家」で希林さんから演技とはいえ本気のビンタ食らってた浅田美代子さんが印象的で記憶に残っていたので、ふたりの関係を調べました。

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樹木希林と浅田美代子の関係

出会いは、浅田さんがデビューしたドラマ『時間ですよ』第3シーズンにおいての共演でした。

『時間ですよ』は、1965年から1990年までTBS系で放送されていたテレビドラマで、銭湯を舞台にしたホームドラマです。

希林さん30歳、浅田さん17歳でした

以来45年間、樹木希林さんと浅田美代子さんはとても仲が良く、私生活でも交流が続いていました。希林さんが亡くなった15日も一緒に食事をしていた間柄です。

浅田さんに希林さんの訃報が届いたのは、その日の夜で、本当に驚いており、最期を見とれなかったのを悔やんでいました。

「よく付きあえるね、あの人と」などとお互いに周囲に言われてたくらいで、食事も酒席、誕生日の宴席も共にする関係で、浅田さんは

「母であり、姉であり、親友でもある人。(出会った頃は)私は子供だったので、金魚のフンみたいに後ろをついて歩いていた。家族より長い時間を過ごしました」

と形容しています。

【希林さんが浅田さんの親を説得した時のエピソード】

浅田さんは21歳の時、10歳年上のミュージシャンの吉田拓郎さんと結婚しています(6年後に離婚)。

浅田さんが親に結婚を報告した時、吉田拓郎さんにはすでに妻子があったため猛反対されたそうですが、この時、希林さんが同行して親を説得しに行ったそうです。

その時のセリフがものすごく、「美代ちゃんはもうヤラれてんだから諦めなさい」 。

浅田さんの親は泣く泣く結婚を了承したそうです(笑)。

【希林さんが浅田さんに不動産を紹介したエピソード】

希林さんは、浅田さんの先々のことを考え、「60になったら誰も賃貸マンションなんて貸してくれないわよ!」とアドバイスして、お買い得の中古マンションを紹介して購入させています。

希林さんはとにかく自分の頭でモノを考える理性的な人で、資産を増やすために不動産の知識も一生懸命勉強しています。

浅野さんに仕事が入ったら、「いくらもらったの?100万円返しなさい」と無駄遣いさせずに厳しく取立て、繰り上げを返済させて、資産形成をさせ、きちんと女優業をするように叱咤激励していました。

ローンを完済した時は、銀行前で記念写真を撮っています。

浅田さんは今もこの時のマンションに住んでおり、「終の棲家」はきちんと確保しています。

しかも千葉県の海岸沿いに素敵な2億円のビーチハウスをキャッシュで購入しており、愛犬たちとよく訪れているそうです。

綺麗事だけではない、人間の良い部分も醜い部分もひっくるめて関係を継続させることの出来た、とても素敵な関係だったのですねえ。

浅田さんはもちろんですが、この人と出会えて希林さんも幸せだったと思います。

他人がとやかくいうことではないかもしれませんが、二人ともそれぞれ家族はいるものの、血の濃さを超えた母娘のような強い間柄だったのです。

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遺作となった映画「ellika38」

2019年公開予定の映画「エリカ38」は、年齢を偽って金を集めた女を描いた主人公・エリカを浅田さん、その母親を希林さんが演じます。

2017年4月にタイで逮捕された“つなぎ融資の女王”こと山辺節子受刑者のことを覚えている人は多いでしょう。

逮捕当時62歳だったにもかかわらず38歳と年齢を詐称し、聖子ちゃんカット風ヘアスタイルにカチューシャ、両肩が丸見えの白いブラウスにショートパンツをはいた、あの妙な女性をモデルにした『エリカ』を浅田さんが演じるのです。

「希林さんと自分たちは、ちゃんと老け役ができるように整形しないでいようね」と誓ってたらしいですが、この映画は「老いを拒否する女性たち」に対する問題提起になるのではないでしょうか。

また、血はつながっていはいないものの「事実上の母娘」ともいえそうな2人の関係性が、映画の中にどのように散りばめられているのかも見所です。

俳優さんどうしの交友関係・誰と誰が仲がよく、誰と誰が犬猿の仲なのか……という点も、撮影現場で雰囲気が壊れないよう配慮される点ですが、もともとが擬似親子的な間柄のふたりの演技に注目です。

浅田さんは、さんまさんに抜擢されたバラエティ番組で「天然ボケキャラ」として人気でした。

たぶんそれも計算されたものだと思います。

時間ですよで樹木希林と出会って共演し、この時期に女優としての芸の蓄積がなかったら、 現在の女優としての浅田美代子は存在しておらず、 単なる天然ボケをかましまくる人で終わってたと思います。

意思疎通が成り立ってるのかどうかもよくわからないボケ倒しの人を、あれだけきっちり演技のできる女優に育てた希林さんは、教師としてもすごく優秀だったと思います。

まとめ

年齢を計算したのですが、おふたりは13歳しか離れていないのですね。

趣味仲間なんかそうですが、お年寄りと仲良くなると別れがつらいものです。

あんまり会わない親戚の死よりよっぽどつらいです。

「これが遺作」と念じ続けていた映画に浅田さんを主役として登場させた希林さんは、自分がいなくなった後の浅田さんのことを、本当に心配していたのではないかと思います。

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