大芸術家・宮崎駿原作の「風の谷のナウシカ」が、なんとなんとなんとなんと歌舞伎で上演されることが決定しました!!!!!
ま、ま、マジですか、しかもしかもしかも7巻もの原作を完全上映するとのことです(驚愕)。
映画と同じ尺だと思っていたのに、7巻分をすべて上演するというのですから尾上菊之助さんがすごすぎます。
管理人は北海道在住で、シネマ歌舞伎でやっと猿翁の「ヤマトタケル」を観ることができたくらいなのであまり詳しくないのですが、これを観ただけで歌舞伎を好きになってしまったので、今回の「ナウシカ」から入って勉強したいと思います。
小学校の頃にナウシカに感動したという30年来の深いオタ層にアクセスしてくるとは……!!
私は歌舞伎歴は1年弱ですが、ナウシカ原理主義歴は30年なので、後者のキャリアで歌舞伎の勉強不足をカバーさせていただき、しっかりした出番があるであろう人から順にまとめていきたいと思います。
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上映時期・場所
上映時期:2019年12月(予定)
上映場所:新橋演舞場
超大作のため「昼夜通し」の上演になります。
↓↓↓劇場はこちら。
〒104-0061
東京都中央区銀座6-18-2
TEL:03-3541-2600(代)
新橋演舞場は1~3階席まであり、総座席数は1428。
昼夜通しとは、昼の部と夜の部は別料金ということで、
昼の部:序盤~初陣(1~3巻?)
夜の部:トルメキア戦線離脱~ラスト(4~7巻?)
という構成になるのでしょうか、1日ですべて観劇するとなったら、劇場に半日近く居るかもしれません。
日にちをずらして前半と後半を観劇できればいいですね。
くわしいことはあまりまだわかっていないので、随時、情報を追加します。
チケット発売日はいつ?
歌舞伎のチケットは、だいたい公演日のおよそ3週間前からの発売です。
ナウシカ歌舞伎の具体的な公演日はまだ確定していないのですが、11月中には発売になるでしょう。
新橋演舞場のチケット料金は以下のとおりで、参考になると思います。
現在、新橋演舞場で公演中の12月の歌舞伎『喜劇 有頂天大地』のチケット料金
一 等 席:12,000円
二 等 席:8,500円
三階A席:4,500円
三階B席:3,000円
桟 敷 席:13,000円
松竹のHPに記載がありますが、インターネットからチケット購入したい場合は、チケットWeb松竹で、24時間、予約ができます。(※発売初日は10:00から)もちろん電話でもOK。⇒ 詳しくはこちらから
松竹の会員になると、一般発売から2日~4日ほどの先行発売でチケットが購入できます。
松竹の会員はゴールド会員(4日早い)、特別会員(3日)、一般会員(2日)の種類がありますので、この1日違いが命運を分けるんでしょうねえー^^;。
風の谷のナウシカの簡単なあらすじ
「風の谷のナウシカ」の世界は、1000年前に一度戦争によって崩壊しています。
その時の最終戦争は「火の7日間」と呼ばれており、ナウシカの時代になると1000年前の戦争の爪痕がいまだに残る形で大地はまだ汚染されていて、異形の生態系である巨大な菌類の森「腐海」が広がり、その内部には腐海を守るかのように、「蟲」と呼ばれる多種の凶暴な巨大昆虫が生息しています。
腐海の植物は「瘴気」をたえず噴出しており、腐海内部に生態系を持つ蟲たち以外の生物にとっては猛毒ガス。
人類は、腐海の毒と蟲の驚異が届かないわずかな土地で、種のゆるやかな衰退を感じながらほそぼそと暮らしているという未来のない世界。
北方のトルメキア王国と南方の土鬼(ドルク)という、敵対する二大列強国と、トルメキア王国の外縁に散在する同盟諸国、そして工業都市ペジテ市が主な舞台となっています。
1000年前の戦争を決定づけたのは「巨神兵」という人型の巨大な人造兵器で、これの骨格が工房都市・ペジテの地下から発掘されたところから、壮大な物語が始まります。
巨神兵の骨格が地下から発掘されたことをかぎつけたトルメキア王国は、それを兵器として土鬼(ドルク)との戦争に使用するため、ペジテ市を侵略して手に入れようとします。
北方の雄・トルメキア王国の同盟国のひとつである辺境の小国「風の谷」の族長ジルは、腐海の毒に侵されて病床にあり、ジルの娘のナウシカが代理で国を治めていました。
トルメキアの手から辛くも逃れたペジテの避難船は、不運にも逃亡の途中で蟲に襲われ、風の谷に不時着。
ナウシカは乗客の1人(アスベルの双子の妹・ラステル)から巨神兵を真に復活させるための鍵となる石を受け取ります。
この石を求めて風の谷に飛来したトルメキア軍を率いていたのが、トルメキア第4皇女のクシャナで、これがナウシカとクシャナの邂逅となりました。
登場人物
主要人物だけでものすごい人数になります。
キャストから想像するに、ナウシカ(尾上菊之助)とクシャナ(中村七之助)のダブルキャストの筋たてのようです。
今のところほかには尾上松也さん(33)、坂東巳之助さん(29)、尾上右近さん(26)が出演予定です。
ナウシカ(尾上菊之助・41歳)
歌舞伎役者の尾上菊之助さんとは、現在『下町ロケット』でイモトアヤコさんの上司役で出演しているこの人です。
今夜10時から #尾上菊之助 さんが #夜会 にご出演です!📺🌟
人生初のバラエティロケで食リポやインタビューに挑戦しちゃいます🎤いつもクールな伊丹さんの、お茶目な普段の姿が見れるかも👀🎶#下町ロケット #tbs#11月4日OA第4話は涙の別れ😢 pic.twitter.com/FGg6sjqr2i
— 【公式】日曜劇場「下町ロケット」🚀💫第10話まであと3日!✨📺 (@rocket_tbs) November 1, 2018
尾上菊之助さんは、女形も二枚目も演じることができるマルチなタイプで、清潔感と色気を兼ね備えた美貌が人気の歌舞伎役者。
菊之助さんは、海老蔵さんと尾上松緑さんとの3人で「平成の三之助」と呼ばれ、歌舞伎界のホープとして期待されていました。
その一方で、菊之助さんと海老蔵さんは夜な夜な六本木で遊びほうけていた時期もあり、宮沢りえさんや江角マキコさんとの仲をウワサされたこともありましたね^^;。
けっこうな遊び人ですが、歌舞伎役者ってこういうものですものね。
古典を継承しつつも、シェイクスピアなど新しい歌舞伎の創造にも挑戦し、注目を集めています。
尾上菊之助さんは、新しい歌舞伎を作ることの魅力については、伝統的な歌舞伎の所作も、現代劇の目線で見るとまた違い、新しい脚本でどう生かすかを考えるのが面白いと感じているようで、今回の「ナウシカ」の演目が決定しました。
歌舞伎素人なので、まず 少女ナウシカ役:尾上菊之助(41歳)で、えぇ…少女役は無理があるんちゃう…?ってなったんだけど、『積恋雪関扉』の尾上氏見たら 全然姫だったから、頭がめり込む勢いで土下座して切腹する。#ナウシカ歌舞伎 pic.twitter.com/W7svcOT14D
— 茉莉花べにこ (@beniko71) December 12, 2018
ご存知のとおりナウシカは、16歳の巨乳の少女。
風の谷の族長ジルの末娘で、父親の族長ジルには厳しくも深く愛されていたけれど、10人の兄姉たちを腐海の毒で亡くして癒されない悲しみを抱えた母からは、ついに愛情を受けることができませんでした。
谷の人々からはたいへん慕われていて、人々を惹きつけ、強いリーダーシップで人々を導くカリスマ性を持っていますが、基本的にはおとなしくネクラな少女です。
「風使い」として大気の流れを読み、凧(メーヴェ)を自在に乗りこなし、腐海辺境一の剣士と名高いユパ・ミラルダに師事したことで、優れた剣の腕前をもち、身体能力にも優れています。今よく見ればかなりのスーパーお姫様。
洞察力や直感力が強く、生き物の心を理解してテレパシー(念話)の能力も持ち、トルメキア王国から出兵要請を受けて病床の父ジルの代理で風の谷の代表となり、クシャナ率いるトルメキア軍に従軍。
※クシャナに気に入られ、「あのガンシップ、我が指揮下にもらうこととしよう」で風の谷のガンシップの人事が決定。
敵対する土鬼(ドルク)の人々とも手を取り、神がかりの行動力で世界の秘密に迫り、終盤は覚醒した巨神兵を鎮めるため「オーマ」の名を与えて息子としました。
エンディングでは土鬼の地で暮らし、チククの成人後に風の谷に戻った、あるいは森の人の元へ去ったと伝えられていますが、歌舞伎ではどのようなナウシカになり、どのようなラストになるのでしょうか。
ピンクの着物を着てる姫姉様が、「すまぬ、すまぬのう…。許せなどとはとても申せぬ…」って言ったあと、青い着物にぶっ返るところを想像してたら想像だけで鳥肌立った。
早く観たい— がぶろす (@gaburi54ce) December 12, 2018
クシャナ(中村七之助・35歳)
風の谷のナウシカが歌舞伎化するそうですが、皆さん安心してください。素晴らしい作品になる事でしょう。中村七之助さんのクシャナは絶対やばい。絶対かっこいい、ひーん! pic.twitter.com/Ffum4JLRPn
— 神羅 (@sh1nra_h) December 12, 2018
歌舞伎界の若手女方の中ではトップクラスの美貌と実力を見る中村七之助さんが、25歳のトルメキアの第4皇女を演じます。
中村七之助さんは、現代の歌舞伎界の中でも注目される美しい女形で、細い身体と切れ長の目にほっそりした顔立ちで、これからの歌舞伎界をになう女形の一人です。
今や歌舞伎界の立女形としてなくてはならない存在になっていて、お姫さまの姿や花魁姿もとても美しいと評判です。
クシャナは容姿端麗かつ優れた武人であり、他の兄弟たちと違って兵から絶大な信頼と忠誠を得ており、卓越した戦術的能力と部隊全体を鼓舞するカリスマ性から、敵軍勢からは「トルメキアの白い魔女」と呼ばれて恐れられています。
父親はヴ王によって暗殺、その後はクシャナの義理の父におさまり、ヴ王と義理の兄たちから命を狙われる日々を過ごすという、過酷な少女時代を過ごしてきた悲劇のお姫様です。
クシャナもナウシカ同様、母親の愛情を受けずに育った人ですが、その原因はクシャナの身代わりになったためで、母親には娘を守る意志が根底にありました。
昔はナウシカが好きだったのですが、時間が経るにつれ、クシャナの魅力がわかるようになりました。
どんなクシャナになるのか、本当に本当に楽しみです!!
ユパ様(未定)
ジルの旧友でナウシカの師。45歳。
腐海辺境随一の剣の腕前を持つが、無用な争いや殺生を好まない人格者かつ教養人。
ユパ様の殺陣が楽しみで楽しみでたまりません。あの、ガンシップ下部からペジテのコルベットにばさーっと舞い降りるところ!!あーもー見たい見たい見たいよー!!(><)
アスベル(未定)
ペジテ市の王子で16歳。
見所は前半のトルメキアのコルベット奇襲シーンと、墜落した腐海でナウシカと出会うところか。
セルムと1人二役も可能かも。
クロトワ (未定)
クシャナ配下の軍参謀で、腹心の側近。27歳。
平民出身で、16歳の頃から船乗りだったため操船術に長けており、一兵卒から出世した士官として、兵からの人望も厚いです。すごく有能。
庶民的な振る舞いが目立ち、口も悪く皮肉屋なので、おそらく今回のナウシカ歌舞伎のコメディ的なムードメーカーになるのかな。
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ミラルパ+ナムリス(未定)
ミラルパとナムリスは双子なので、一人二役かもしれませんね。
ヴ王(未定)
いちばん歌舞伎が似合うのはこの人ではないかと思っています。誰が演じるのかすごい楽しみ。
トルメキア王で、クシャナの義父。クシャナの父王を謀殺し、王家の正当な血筋を持つ母親と結婚することで王座を得た。
決して愚鈍な王ではないし、「ナウシカ」の物語は、ヴ王が始めた戦争「トルメキア戦役」の物語でもあるので、締めには打ってつけの役どころです。
最後の最後でちょろっと出てきただけなのに、この人はとにかく名言が多いです。
「失政は政治の本質だ!」
「朕はやんごとなき王として生まれたる者。我が血は限りなく古く、そして新しい」
「和平は交渉から生まれるのだぞ」
こ れ を 歌 舞 伎 調 で 聞 け る と は … … ! !(打ち震え)
王蟲(香川照之・予定(笑))
ナウシカ歌舞伎。王蟲役は、市川中車(香川照之)だな。 pic.twitter.com/LzN7inLQrH
— 組長 (@eiyuuka) December 12, 2018
王蟲役の配役はまだ決まってませんが、「蟲博士」間違えました「虫博士」の異名で名高い香川照之さんの呼び声が高いです。
「王蟲役は市川中車こと香川照之しか考えられない!」
「ワイヤーで吊られて宙を舞う王蟲姿の香川照之の姿しかイメージできない」
と、オファーがあるのかどうかわかりませんが今から大評判なので、きっとこの声に応えてくれるものと期待しています。
テト
ここでナウシカがどーゆーキャラに設定されてるのかわかるかも。
ちなみに動画がこちら。
歌舞伎でキツネが登場する時は大体これなので、古典の手法で行くならテトはこれで間違いないと思う。(違ったらごめん)#ナウシカ歌舞伎2016.1 国立劇場
小春穏沖津白浪―小狐礼三―
尾上菊之助 pic.twitter.com/p4LF4pqHDp— がぶろす (@gaburi54ce) December 12, 2018
墓所の主・オーマ(小林幸子舞台装置)
王蟲どうすんのという声が散見されますが、歌舞伎はこういうのが日常的に出来るのでそのあたりはご心配無用かと
#ナウシカ歌舞伎
…もうタグ作っちゃっていいよねそうだ、今こそ阿弖流為を地上波放送すべきでは!松竹さん! pic.twitter.com/jjfhdX798g
— がぶろす (@gaburi54ce) 2018年12月11日
その他:チククか風の谷の子供たち?
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【速報】初共演❗
寺嶋和史・寺嶋眞秀
\尾上菊五郎の孫の寺嶋和史(尾上菊之助長男)と寺嶋眞秀(寺島しのぶ長男)の出演も決定✨
寺嶋和史は平作倅平吉 実ハ 桃井国松を、寺嶋眞秀は福寿狐を勤めます。
1月3日~27日🎍
初春歌舞伎『姫路城音菊礎石』
特設サイト👉 https://t.co/91VaE0mV7P pic.twitter.com/Nxww53deph— 国立劇場(東京・半蔵門) (@nt_tokyo) December 13, 2018
まとめ:2019年12月は、みんなインフルエンザにかかったことにして会社を休んでナウシカ歌舞伎だ!!
金曜ロードショーでお馴染みの『風の谷のナウシカ』は、日本が誇る大天才であるアニメーション監督の宮崎駿氏が、もともとはアニメ雑誌『アニメージュ』誌上にて1982年から発表したSF・ファンタジーの漫画作品でした。
1984年に宮崎駿氏自身が監督し、劇場版アニメ『風の谷のナウシカ』として公開されました。
マンガ連載から計算したら、来年の上映では37年前になる作品ですよ。
昔は原作を何十回も読み返していためか、もう本が手元にないのにあらすじとか登場人物とかすらすら出てきました、若い日々に戻った気分です。
ヤマトタケルが歌舞伎になり、ワンピースが歌舞伎になり、宮崎監督作品はまだかな、歌舞伎化されるならもののけ姫かなとぼんやり考えていたところにまさかの「ナウシカ」歌舞伎化です。
めちゃくちゃ楽しみです、私は北海道民なのでDVD待ちかなーと思ってましたが、一晩たつと「来年の12月にはインフルエンザにかかったことにして会社休んで観に行こう」と思考が切り替わってました。行くぞ。絶対行くぞ。
あらすじと登場人物を簡単に書こうと思っていただけなのにこのボリュームです、詳細がわかるのがまだこれからなので、随時加筆を重ねて行きたいと思います。
東京に行けない地方民のジブリファンのためにも、ぜひDVD化をお願いします!!
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