宮中祭祀スケジュール(前編・1~5月)

新天皇・新皇后両陛下が即位され、皇室の諸行事も新しい息吹が吹き込まれます。

管理人は雅子さまファンなので、この方が皇后になられたら、皇室の儀式がどんなふうになるんだろうなー、とずっとわくわく楽しみにしておりました。

ちょっとメモ書き程度に、皇室の1年の行事を箇条書していきます。

【参考】

宮中祭祀スケジュール(後編・6~12月)




四方拝(しほうはい・1月1日)

午前5時30分に、天皇が黄櫨染御袍と呼ばれる束帯を着用し、皇居の宮中三殿の西側にある神嘉殿の南側の庭に設けられた仮屋の中に入り、伊勢神宮の皇大神宮・豊受大神宮の両宮に向かって拝礼した後、続いて四方の諸神祇を拝する。

この時に天皇が拝する神々・天皇陵は、伊勢神宮、天神地祇、神武天皇陵・先帝三代の各山陵、武蔵国一宮(氷川神社)、山城国一宮(賀茂別雷神社と賀茂御祖神社)、石清水八幡宮、熱田神宮、常陸国一宮(鹿島神宮)、下総国一宮(香取神宮)である。

1947年(昭和22年)に同令が廃止された後は、皇室の私的な行事として、旧例に準拠して行われている。2009年(平成21年)の四方拝は、今上天皇の高齢化に伴う祭祀の簡略化により、皇居の御所において行われた。

歳旦祭(さいたんさい・1月1日)

早朝に三殿で行われる年始の祭典。

戦前の祝祭日の中の皇室祭祀令に基づく小祭日の一つ。

四方拝に続いて、同日早朝午前5時30分から宮中三殿において掌典長が主宰し、祝詞をあげ、午前5時40分ごろ四方拝を済ませた黄櫨染御袍姿の天皇が拝礼し、黄丹袍姿の皇太子が続いて拝礼する。 神宮をはじめ、全国の神社においては、皇統の繁栄と、五穀豊穣と国民の加護を祈念する中祭として行われる。

元始祭(げんしさい・1月4日)

年始に当たって皇位の大本と由来とを祝し,国家国民の繁栄を三殿で祈られる祭典。

現在では新暦1月3日、天皇が宮中三殿(賢所・皇霊殿・神殿)においてみずから主宰する「親祭」であり、皇位の元始を祝ぐ儀式である。

1908年(明治41年)9月19日制定の「皇室祭祀令」では大祭に指定され、1年で最初の大祭である。

奏事始(そうじはじめ・1月4日)

掌典長が年始に当たって、天皇に神宮および皇室祭祀などについて報告するもの。

昭和天皇祭(しょうわてんのうさい)・1月7日)

昭和天皇の崩御相当日に皇霊殿で行われる祭典(陵所においても祭典がある。)夜は御神楽がある。

孝明天皇例祭(こうめいてんのうれいさい・1月30日)

孝明天皇の崩御相当日に皇霊殿で行われる祭典(陵所においても祭典がある。)

1874年(明治7年)から1912年(明治45年)までは国の祭日として実施された。

この日には皇居にある宮中三殿の一つ「皇霊殿」と、天皇の墓である「陵所」において祭典が行われる。また、夜には御神楽が行われる。

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祈年祭(きねんさい・2月17日)

三殿で行われる年穀豊穣祈願の祭典。毎年2月に行われ、一年の五穀豊穣などを祈る神道の祭祀である。

11月の新嘗祭と対になるとされるが、皇室祭祀令では祈年祭は小祭、新嘗祭は大祭とされていた。中国の大祀祈殻の要素を取り入れ、律令国家祭祀として成立した。

第二次世界大戦後に日本の国家神道が解体されると、祈年祭から国家的祭祀としての性格は消え、宮中では天皇家の私的な祭祀として、他の神社でも通常の祭祀として斎行している。

春季皇霊祭(しゅんきこうれいさい・春分の日)

毎年、春分の日に、宮中の皇霊殿で天皇が歴代の天皇・皇后・皇親の霊を祭る儀式。今はこの日を「春分の日」とし、国民の祝日の一つとしている。

春季神殿祭(しゅんきしんでんさい・春分の日)

春分の日に神殿で行われる神恩感謝の祭典。

神武天皇祭(じんむてんのうさい・4月3日)

神武天皇を祭る皇室の祭祀(宮中祭祀)。大祭。また、休日(祝祭日)の一つであった。

初代天皇である神武天皇の崩御日に相当する4月3日に毎年行なわれ、神武天皇の天皇霊を祭ること。

崩御日は『日本書紀』によれば紀元前586年(神武天皇76年)3月11日であるが、これをグレゴリオ暦に換算して4月3日としている。

宮中の皇霊殿と神武天皇陵に治定される奈良県橿原市の畝傍山東北陵で儀式が行われる。

皇霊殿御神楽(こうれいでんみかぐら・4月3日)

神武天皇祭の夜、特に御神楽を奉奏して神霊をなごめる祭典。

ちなみに神楽というのは、神様を楽しませるための歌舞のことで、起源は雨の岩戸神話(天照大神が引きこもったアレ)で踊ったアメノウズメの舞とされます。

「神遊び」とも言われ、神様をお迎えして、歌舞により楽しませ、お送りする儀式のことで、よーするに神様の接待のことですな。

まとめ:わくわく

お代替わりになり、どんな儀式になるのでしょうね。

こちらの記事は、儀式があるごとに微修正を続け、長い目で更新していきたいと思います。

【参考】

宮中祭祀スケジュール(後編・6~12月)

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