酒鬼薔薇聖斗の現在は?東慎一郎(少年A)の少年院出所後は?

1997年(平成9年)頃、兵庫県神戸市須磨区において、数か月にわたり複数の小学生が被害を受け、2名が死亡し、3名が重軽傷を負った事件が起こりました。

とは、に兵庫県神戸市須磨区で発生した当時14歳の中学生による連続殺傷事件。

神戸連続児童殺傷事件と名付けられたこの凶悪事件は、少年が名乗った名前から別名『酒鬼薔薇事件』『酒鬼薔薇聖斗事件』とも呼ばれています。

いま、少年Aと呼ばれていた青年はどうしているのでしょう?

そして、万が一遺族の立場になったらどうしよう?という視点も交えて考えてみました。

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少年院収容

少年Aの誕生日は7月7日とのことですが、煩雑になるので単純に「1997年で14歳」から計算していきます。

なお、少年Aの本名は『東慎一郎(あずま・しんいちろう)』ですが、その後改名しています。

1997~2001年(14~18歳)、関東医療少年院に収容

逮捕後の精神鑑定の結果、少年Aは家庭裁判所の判断により、第三種少年院のうちのひとつ、関東医療少年院に収容されました。

第三種少年院とは、心身に著しい障害があるおおむね12歳以上26歳未満の者を収容する施設で、特に精神疾患のある未成年者を重点的に受け入れています。

少年院法で「医療少年院」に該当するのは全国で2箇所のみで、関東医療少年院(東京都府中市)、京都医療少年院(京都府宇治市)が該当します。

2001~2004年(18~21歳)、東北少年院に収容

治療が順調であるとの判断から、少年Aは東北少年院に移送されます。

ここは先の医療少年院よりは入所農研がだいぶ緩和された第一種少年院で、心身に著しい障害がないおおむね12歳以上23歳未満の者を収容する施設です。

治療は順調であったはずなのですが、少年Aはこの施設で奇行を繰り返していました。

2004年中に仮退院しており、2005年1月に本退院。

しかし、少年Aの障害は治癒しておらず、退院直前でも再発する可能性が十分あることを、法務省は本当は認めていました。

しかし、ここで仮退院がダメになれば国家の威信をかけた「少年Aの更生プログラム」を組んだ法務省のメンツが丸潰れになるため、院内には厳重な箝口令が敷かれ、少年の奇行や騒動は「なかったこと」とされ、社会復帰のための最終的な研修は予定通り終了したことになってしまいました。

法務官僚が保身に走り、現場の少年院も『やるべきことはすべてやった。一刻も早く、少年を手放したい』という姿勢が見え見えでした。

官僚さまとお医者様のメンツを守るため、少年Aは世に放たれたのです。

仮退院中は、篤志家の援助で社会復帰のリハビリを行ってますが、本退院した直後の時期、セレブの出入りすることで有名な都内の超高級マンションに滞在していたことがあったそうです……。

現在はいないようですが、昔は支援する人がいたようです。

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賠償金額は2億円

少年Aとその家族は、被害者及び遺族側に対し、総額約2億円の慰謝料を支払うことで示談を成立させています。

内訳は、

・死亡した女児の遺族被の慰謝料が8000万円、

・負傷で済んだ2人の児童に対する慰謝料が合計で2000万円、

・死亡した男児の損害賠償額が1億4202万2970円、

となっています。

どうやって支払っているんでしょうね。

1999年(16歳)両親の手記の印税で8700万円支払い

少年Aの両親は、本人がまだ関東医療少年院に入院中の時期に、『「少年A」この子を生んで……』という本を出版し、賠償金の一部に当てました。

2001年の時点で52万部を発行、定価1440円なので、144円×52万部=約7500万円が両親の手元に入った計算になります。

この本の印税から、約2億円の賠償金のうち8700万円を支払ったので、おそらく一家の貯金を切り崩して慰謝料に充てたのでしょう。

少年Aの父親は川崎重工のエンジニアで事件後に退職、真面目な人でずっと謝罪しています。

しかし母親が少々調子のおかしな人で、虚言癖を疑うような言い訳だらけの人でした。

母親に何らかの原因があるようで、Aの弟2人は、Aを擁護さえしていました。

Aの両親は、事件をきっかけに離婚しています。

Aが21歳で仮退院した後も返済は続き、直近まで毎月7万円(Aが1万円、両親が6万円)の内訳で支払っています。

残りは約1億1000万円です。

2015年6月(32歳)勝手に『絶歌』出版、遺族激怒

Aが仮出所してから10年間、毎月7万円の慰謝料を、A側は遺族に払い続けます。

毎月きちんと支払ったとすると、10年間で840万円の計算になりますので、この時点で残金は約1億円。

いつまでも終わらない返済に嫌気がさして一発で返したいと思ったのか、地方で主に溶接の派遣労働をしていたAから幻冬舎に2013年頃から接触があり、本を出版したいと打診してきました。

幻冬舎の見城徹社長(当時)は、書くことに専念させるため総額400万円くらいの生活費を印税の前貸しとして手記を書かせています。やっぱりお金なかったんですね。

見城徹社長は出版後の非難を恐れたのか、当時は安倍政権のフィクサーの立場を強めていたともいわれていたので、危ない橋を渡らず幻冬舎からの出版を断念し、『完全自殺マニュアル』を手がけた編集者がいる太田出版にこの仕事を振ります。

この手記は大ベストセラーとなり、25万部を売り上げました。

定価1500円、印税が約10%とのことなので、150円×25万部で、計算違いでなければ3750万円の印税収入を、Aは手に入れたことになります。

実際は4000万円以上入ったでしょう。

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男児の遺族は訴訟を起こさなかった?

しかしこの本は、被害者遺族に了解を得ずに勝手に出版したため、遺族は激怒、本の回収を求めました。

A側から印税の一部(1000万円)を被害者側に支払いたい旨が通知されましたが、殺害された男児の遺族は受取拒否の意向を示しました(他の遺族は受け取った?)。

私が遺族なら「絶歌」の無許可出版についてA本人と出版社(←New!)を相手にしてさらに訴訟を起こし、慰謝料を増し増しにして倍率ドン+さらに倍してやりますけどね。

本当に下手な対応で、遺族の神経を逆なでして勝手に殺人犯が手記を出版する自由があるのなら、遺族だってAが最も嫌がる実名公表(訴訟)で叩き伏せる手段を取る自由があります。

公判になれば、多数の人がAの顔を見ることが出来るし、法廷画家が描いたAの似顔絵をテレビが買い取り、全国放送してくれます。

遺族が『絶歌』について損害賠償請求を起こしたらAの実名と住所が公になるため、どうなるかと注視されていましたが、現在までその動きはありません。

どうしたのでしょうか、遺族側には弁護士がついていましたが、少なくとも男児の遺族についてはさらに慰謝料を上積みしてなんとか示談に持ち込んだのでしょうか。

Aの思考回路からしたら、「実名は出さないようにするって言ったじゃないか!」とかなんとか叫んで太田出版に逆ギレ賠償請求訴訟するくらいなら御の字で、逆に編集者に襲いかかってきそうです。

まあ仮にそうだとしたら、せっかく儲けたお金を示談金に溶かし、さらに支払い義務額が増えたことになりますよね。

しかし、事件から時間が経っているとは言え、加害者本人が書いた『絶歌』の発行部数が25万部というのは、両親の手記『少年Aを生んで』52万部と比較して、ちょっと少なすぎます

出版差し止めの希望は通ったことは確かなようで、あとは今後事件について一切語らないことを条件で手を打ったのかな。

その後、Aは裕福ではありませんが経済的に困窮している様子はあまり見られないことから、経済的に追い詰めたり精神的に刺激して再犯しないように、印税も没収しなかったのかなあ。

いくらなんでもひどすぎますよ(´;ω;`)。せめて出版社に損害賠償くらいはしてほしかった。

それとも、訴訟を起こさない代わりに遺族がAの実名を聞き取って「今後おかしな真似をしたら実名を公表するぞ」など、何か取引をして五寸釘をがっつり打ったのか……。

いや、プライバシーを取引の材料にすることはできないですものね。

「絶歌」を出版してから、守さんはAからの手紙の受け取りを拒んでいます。

Aは印税を弟2人の大学進学費用と、自宅マンション購入資金に充てたとされます。

男児の遺族以外が「絶歌」印税からの賠償を受け取ったとしても、それでもまだ9000万円の残金があるので、すべて払うには少なくともあと10年かかるのではないかと思います。

2015年9月、HPを開設(※2016年10月閉鎖)

自分の体験を売ればカネになって解放されると踏んだのか、Aは同年9月に自分のHP『存在の耐えられない透明さ』を開設しました。

すでにHPは削除されていますが、自分のプロフィールや「絶歌」を出版したことについて記載し、自分の鍛え抜かれた肉体の写真、趣味で制作した薄気味悪い画像やイラストが掲載されていました。

ナメクジは自分で育てたそうです。

センス悪っ。

翌月10月、有料メルマガ発信(※3日で凍結)

翌月の10月12日、有料メルマガで情報発信を企画。

『元少年Aの“Q&少年A”』というタイトルで、隔週月曜日配信の800円/月。

「元少年Aとよりディープに、魂の触角と触角が絡み合うようなやり取りができるよう、新たに別な場所を設ける」とHPで説明してましたが、3日後の同月15日までに凍結

これに対し配信元のFC2は、「規約上の違反及び多数のユーザーに迷惑をかける行為」を凍結の原因と説明しています。そりゃそうだ。

メルマガを発行できずにカネにならないと判断したのでしょう、HPも1年後に閉鎖されています。




少年Aのその後の足取り

少年Aは2004年に東北少年院を出所後、整形手術で顔を変え、名前も変え(「西岡真」説あり)、戸籍も全く新しくして愛媛県松山市に住んでいたとされます。

その後、家族にもあまり接触しないまま、派遣労働やネットカフェに寝泊りしつつ全国を転々としていたようですが2016年1月末、週刊文春が、東京都足立区竹塚付近のアパートにAが居住していたことをスクープしています。

2016年1月末・東京都足立区花畑付近(転居済)

文春記者はAの取材を続け、約250日間も追い続けたそうです。

Aに直撃取材をしたら「お前、顔と名前を覚えたぞ」と威嚇されたとのことです。((((;゚Д゚))))

しかし、その時 文春 少しも さわがず 冷静に対応したとのことです。プロってすごい。

↓↓↓

「文春記者の凄さには驚かされますよ。突撃取材をしたら元少年Aが路上で激怒して大興奮したらしいのです。ニヤニヤしながら「命がけで来てんだろ!?」と言われたり、「コラ!」とか「お前なめてんのか!」とか「オラァァァ!!」と恫喝されつつも、冷静に対応したそうですから、さすがプロですよね」

「元少年Aは激怒して記者の腕をつかみ、ずっと左手をコートの中に入れて、「何かを持っているアピール」のような挙動をしていたそうです。こんな状況では、ナイフが出てくるのではないかと不安に思うもの。さらに「アァァアアア!!」などと叫びながらプルプルプルプルプルプルプルプルと震えだしたらしく、さすがに身の危険を感じて逃げたそうですが、1キロも追いかけられたのだとか。本当に命がけ。日本にいながら戦場カメラマンしてますよ」

トイレットペーパーをカゴに乗せた自分の自転車を、思い切り地面に叩きつけたんですって。

ファンの女性と結婚し、子供(女の子?)までいるとの噂があります。

一生追いかけられる人生

2015年9月~2016年1月の5ヶ月の間で、なんと4回も引っ越しをしています。

そのうち2回が「週刊誌に住所を特定された為」という理由で、印税収入があったためか週刊誌にみつかるたびに、景気よく転居を繰り返しています。

神奈川県の新築アパート

神奈川県のウイークリーマンション

神奈川県の大型マンション

東京都足立区のアパート(←週刊文春)

東京都外へ

少年法は、もう成人したAを守ってくれません。

本を出版し、殺人をネタに商売するために自分で表舞台に出て来たのだから自業自得、世間の誰もAを守りません。

自分に注目を集めたかった希望が叶っただけなのですから、週刊誌の記者に「自分に注目してくれてありがとうございます」くらい言えないのですかね?

まとめ:遺族感情はお金にしか換算できない

現在、Aの動向を把握しているのは警察と一部の医療関係者のみで、現在は関東圏を渡り歩いているようで、定職には就いていません。

加害者とは言え慎ましく堅実に生活していれば誰も追いかけたりなどしないのですが、本を出版した時点で、まったく反省も更生もしていないことがわかってしまいました。

遺族の多くは「事件に一生向き合ってほしい」とコメントすることが多いですが、出所したとしてもそうする加害者は少ないので、被害者は、お金で生涯加害者の行動の自由を制限するくらいのことをしてほしい。

特に加害者と、その協力者が犯罪をネタにして儲けたゼニは、迷わず訴訟を起こすかその後示談にするかで、儲け以上の金額をぶんどってやりましょう。

加害者に妻子ができても、同情したり遠慮する必要は何一つありません、加害者が「子供がいれば手心を加えてくれるのでは」という目的で家族をつくった可能性だって否定できないのですよ。こんなサイコパスならなおさらです。

もちろん相手の生活を逼迫させない程度のコントロールは必要ですが、失礼なことを仕掛けてきたら即裁判でカウンター、「生涯忘れるな」といわんばかりに相手の少ない給与明細から生かさず殺さず一定の金額を、一生天引きしてやりましょう。

手紙は嘘をつけますが(Aの手紙はパソコンで打ちで、父親代筆説が有力orz)、お金はサイコパスにもきちんとダメージを与えられます。

お金しかないのです、お金を要求しましょう。

人の記憶に時効はないですし、殺人事件に関する司法の裁きにも、近年、時効がなくなりました。

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コメント

  1. r より:

    酒鬼薔薇聖斗は、現在もCIAの犯罪プランナーとして健在です。
    詳しくはmixi掲示板「橋浦麻美子さんファンクラブ」をご覧ください。

  2. ななし より:

    なんか言いたいことは分かるんだけど…言い方が悪すぎませんかね。もちろん少年Aを養護するつもりはありませんが読んでいて気持ちの良いものでは無かったです。どうしても書きたかったので書かせてもらいましたすみません。