北朝鮮の格安旅行ツアー会社は?拘束日本人男性が利用したのはどこ?

北朝鮮に一時拘束されて国外追放処分となっていた、日本人男性・杉本倫孝(すぎもとたかゆき)さんが帰国しました。

とりあえず、無事で良かったです。

実は公安のスパイだったとか、創価学会信者など、いろいろ憶測されていましたが、海外旅行が趣味で各地を旅していた、というオチらしいです。

しかも以前から何回も北朝鮮を訪問し、軍事施設を撮影した動画をyoutubeにアップしていたというのですから驚きです。

よく北朝鮮が帰国させてくれましたねえ。

来月の9月に建国70周年パレードが予定されている関係でしょうか。

おそらくこの式典で外貨を大量獲得したいという理由から、事前に旅行客を怖がらせるのは得策ではないと判断したのでしょう。

別に日本側のスパイではなかった鈴木さんを解放することで、「入国しても安全な国」というアピールもついでにしたのでしょうね。

鈴木さんは世界一危険な北朝鮮の航空会社・高麗空港に乗せられて羽田に到着し、これから外務省で事情聴取を受ける予定です。

鈴木さんはどうやって北朝鮮に入国したのかがちょっと気になったので、調べてみました。

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北朝鮮旅行をメインとした旅行会社『ヤング・パイオニア・ツアーズ』


↑↑↑旅行会社のロゴ。

鈴木さんは、主に北朝鮮ツアーをメインとした『ヤング・パイオニア・ツアーズ』という旅行会社を利用しています。

以前は西安市に拠点がありましたが、現在は中国の深圳市(香港の北隣の市)にメインの事務所があります。

他にもカザフスタン、キューバのハバナに支店があります。

HPはこちら ⇒ YOUNG・PIONEER・TOURS

フェイスブックもあります。 ⇒ YOUNG・PIONEER・TOURS

インスタグラム ⇒ https://www.instagram.com/youngpioneer/

インスタは、特に北朝鮮関係の写真だらけです。人によっては貴重な資料になるかも。
コンセプトは


「あなたの母親が行ってほしくない(危険な)場所に、格安で連れて行きます。大瀬の中のひとりではなく、先駆者になることが可能です!」

というもの。

なんだかなあ……なんか怪しいですねえ。

メインは北朝鮮旅行ですが、そのほかにもアフガニスタン、イラン、トルクメニスタン、チェルノブイリ、キューバ、南極大陸、エリトリア、ロシアなど、安全保障上少々問題のある、「スリリングな」ツアーを販売しています。

特に最近は、北朝鮮70周年の軍事パレードが予定されていることがあり、北朝鮮ツアーを絶賛大プッシュ中。

普通の旅行会社では扱っていない珍しい場所に行けるため、冒険心にあふれた若い人たちには人気なのでしょう。

「ヤング」と銘打っているので、「若気の至りで無茶をやらかしたい若者向け」ですねこれは。

鈴木倫孝さんって40手前じゃなかったでしたっけ。

支払いはユーロ。

現在も、北朝鮮への8泊9日のツアーを

・北朝鮮の日常生活を垣間見せるための最良の機会を提供します

・70周年に向けて行われる、マスゲーム、花火、金正日広場での軍事パレードの開催など、大規模なお祝いも予定しています!

などとうたいながら、20万円弱で扱っています。

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オットー・ワームビアさんが利用したのもこの会社

オットー・ワームビア(事件当時22歳)というアメリカ人男性を覚えていますか?

2015~16年にかけて、この「ヤング・パイオニア・ツアーズ」が主催した北朝鮮の年越しツアーに参加していました。

観光中に滞在先の羊角島国際ホテルで政治宣伝ポスターを持ち帰ろうとし、2016年1月2日の便に搭乗しようとしたときに北朝鮮当局に拘束。

なんと15年もの労働教化刑(つまり強制労働?)の判決を受けたのです。

1年半後の2017年6月に昏睡状態で解放され、アメリカに帰国しましたが、のちに死亡しました(外傷はなかったですが)。

「外部刺激に全く反応しない状態」で帰国したようですよ、恐ろしい((((;゚Д゚))))。

北朝鮮側は「ボツリヌス菌に感染した」とかなんとか言ってましたが、アメリカのお医者さんの見立てでは「脳に損傷がある」というコメント。

ゆえに何らかの人体実験の実験台になったのではないか、と当時噂されていましたね。

オットーさんはその若さゆえに、北朝鮮においてハメを外して好き放題できるツアーと思っていたようです。

しかし北朝鮮旅行というのは実際さまざまな制約が課されるもので、

・入国時にパスポートは一時的に回収され、出国時に返却

・夜間外出は禁止

・写真は許可された場所以外で撮影することはできない

・金一族の写真が掲載されている新聞紙を折ったり皿の下に敷いたりしたら係員が飛んでくる。

・金一族の銅像や胸像に腰掛けたりするなどもってのほか。

・旅行中は常にガイドに監視されている。

・タオル一本持ち帰れない。後で備品チェックをしている。

・ポスターなども持ち帰れない。ちゃんと監視されている。

などなど、実にいろいろなことに気をつけなければなりません。

上記の事をやらかしたら即拘束を覚悟しなくてはいけないのです。

こういうことをちゃんと注意するのが旅行会社側の責任でもあるのですが、オットーさんの例を見る限り、そんなことほとんどやってなかったみたいです。

現在のインスタグラムでは削除されているようですが、北朝鮮で最も聖なる金日成と金正日の霊廟の前で逆立ちする、その都度ワイロを払っていたずらをしては逃げたり、川の中のクルーズで朝まで飲んで騒いだりと、節操のない写真が掲載されていたようです。

この会社の社長はいつでも酔っ払ってて、泥酔して女性のチマチョゴリを着て(男性が女装して)小ばかにして階段でビール片手に寝そべって記念撮影とかしてました。

本当に北朝鮮をまるで動物園の猛獣を檻の外から見て楽しむサファリパークのように見ていて、たいへん不真面目な会社だったのです。

この会社はオットーさん死亡によりさすがに米国人向け北朝鮮ツアー中止しましたが、ついでに日本人についても中止してくれないですかね。

まとめ:君子危うきに近寄らず

鈴木さんは、北朝鮮の軍事施設を撮影したため、北朝鮮当局に拘束されました。

北朝鮮旅行に行くのなら「許可された場所以外の写真撮影は禁止」ということくらい常識だと思っていたのですが、あまりに北朝鮮の恐ろしさを軽視しています。

オットー・ワームビアさんの死を無駄にした鈴木倫孝(スズキトモユキ)さんに対し、当ブログはあんまり同情してません。

当ブログでは、北朝鮮旅行の観光は、あまりおすすめしておりません。

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