富田林逃走経路は?樋田淳也容疑者の1000kmの距離はこんな感じ

ニュースなど細かい点で見落としがあるかもしれませんが、テレビの情報をまとめたところ、現時点ではこんな感じでしょうか。

実に1000km以上の逃走経路です。

情報が追加されるたびに、ちょこちょこと足していこうと思います。

逮捕後の飛騨容疑者の写真が公開されていますが、かなり日焼けしていますし、坊主頭に髭を生やしているので、全然分からないです。

さらにこれだけ堂々としてたら、逃走犯なんて誰も疑わないですね。

まさか自転車旅行者に擬態しているとは……。

【参考】
富田林逃走の懸賞金は誰に?樋田容疑者は道の駅「ソレーネ周南」で確保!

8月12日、大阪府富田林署から逃走

樋田容疑者は富田林署で弁護士と面会後、アクリルガラスを蹴りとばして逃走しました。

その直後の12日午後8時半ごろ、富田林署近くで自転車を盗んで北上。

富田林署署の北の約10キロにある、実家のある松原市内で、その日の正午までの間に、黒いミニバイクが盗まれ、それで逃亡しました。

8月15日頃まで大阪市内でひったくり事件が頻発

13日と14日の夜間、飛騨容疑者の実家がある松原市に隣接する同府羽曳野市と大阪市平野区、生野区で、黒っぽいミニバイクを使ったひったくり事件が発生しています。

捜査本部は樋田容疑者の犯行の可能性があるとみて捜査していました。

8月20日頃、実家近くのガレージに潜伏していたことが判明

樋田容疑者は、過去に貸しガレージなどを利用した犯罪の経歴があることから、そのガレージを操作したところ、大阪府内でひったくり被害にあった持ち物が発見されたそうです。

淡路島を自転車で一周

樋田容疑者はぽつぽつと供述を始めていますが、富田林警察署から脱走後、大阪市内でひったくりを数回行った後は、淡路島を自転車で一周したそうです。

8月23日 尾道からしまなみ海道経由で四国入り

樋田容疑者は山口県で確保されるまでに、四国を経由していたことが分かっています。

瀬戸大橋は自転車で通ることはできませんので、大阪から四国に入るには、神戸淡路鳴門自動車道(明石海峡大橋)か、しまなみ海道を使うしかありません。

神戸淡路鳴門自動車道(明石海峡大橋)も本来は自転車通行はできないのですが、2017年10月から、自転車をトラックに積んで大鳴門橋を運ぶサービスがあります。

しかし、これは淡路島~徳島県鳴門市の間までのサービスで、淡路島~兵庫県明石市の間は対象になっていません。

樋田容疑者は大阪市内で盗んだ自転車を、山口県で確保されるまでずっと使用していました。

どうも、瀬戸内海沿いを西進し、尾道から「しまなみ海道」を使って四国入りしたこらしいです。

複数の防犯カメラに、樋田容疑者の姿が写っていました。

このしまなみ海道は、日本初の海峡を横断できるサイクリングロード」があり、全長約70km。

通行料金は、「しまなみサイクリングフリー」の実施により、平成31年3月31日(日)まで無料だったのです。

瀬戸内海の風景は素晴らしかったことでしょう。

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8月24日に愛媛県松山市の道の駅「風早の郷・風和里(ふわり)」で目撃

この道の駅の男性の証言によると、サングラスを着用した丸刈りの男がひとりで入店し、足を組んでソファに座り、新聞や観光地を紹介するパンフレットを見るなど眺め、何も買わずに出て行ったといいます。

このお店で万引きの被害は発生していなかったようです。

逃走12日目にはすでに大阪を離れ、四国入りしていたようです。

8月24日愛媛県庁を訪れる

自転車新文化推進課を1人で訪れ、県発行のサイクリングマップを示して説明し、マップとチラシをもらっています。

その際樋田容疑者は、「日本一周中のプレートを作ってほしい」と要望。職員はパソコンで「日本一周中」と記し、県のキャラクター「みきゃん」のイラストをあしらってA4判サイズで印刷。ラミネート加工して渡しています。

しかも、このあと四国を右回りに一周するのですが、帰り道にもう一度愛媛県庁に寄っています。

なんちゅうふてぶてしい。

8月25日・愛媛県観音寺市内の道の駅で男性と知り合う

県庁を訪れたあと、樋田容疑者はどうも東に進んだようです。

道の駅の名前ははっきりしませんが、テレビの報道では愛媛県観音寺市内の道の駅で、樋田容疑者は、同じように自転車で一人旅をしていた男性(44)に声をかけて知り合い、それ以降行動をともにしています。

「一緒に行ってくれない?」「同行したらあかんかなあ」と男性に話したとのこと。

「勝手についてきてうっとうしかった」「いろいろ自分のまねをしていた」「最初は人懐こい奴だと思っていたが、途中途中、すごいおしゃべりでうるさかった」と言ってますが、結局は男性は樋田容疑者と野宿をしたり、道の駅を利用したりして一緒に行動しています。

他にも、

・日本一周するには料理を自分で出来ないため、考え方が甘いと思った。

・サングラスを外せといっても外さない。失礼なやつだと思った。

・金遣いが荒く、Sじフック、ロープ、少し変わった鍋、釣竿など、今必要かと思うものを購入していた。

・男性は和歌山県出身で、樋田容疑者も和歌山県出身と言っていたが、イントネーションや地方情報が違うので、嘘だと思った。

など、違和感を多々感じていたといいます。

逃亡事件のことは知っていましたが、まさか樋田容疑者だとは思わなかったようです。

この男性もどこかからか自転車を盗んでおり、自分の後ろめたい点をさぐられないよう、他人にも特段の注意を払わないようにしていたのかもしれません。

この時点で既に大量の荷物を自転車に積んでおり、同じサイクリニストから荷物を奪っていたものと思われます。

樋田容疑者が参考にしていたという、「リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件」の犯人・市橋達也もお遍路に返送して四国を回っているので、やはりその逃避行のとおり、四国入りしていたのかもしれません。

現在のところ、樋田容疑者の四国内の逃避行ルートはあまりわかっていません。

8月26日に香川県三豊市で目撃情報

香川県三豊市で遍路宿を営む男性によると、8月26日午後4時ごろ、市内の弥谷寺の駐車場で樋田容疑者を見掛け、飲み物を振る舞いました。

既に44歳の男性と一緒で、「2人旅か」と聞くと、「和歌山からの道中で出会い、偶然同郷だったので一緒に回るようになった」と飛騨容疑者が答えたそうです。

この後、徳島県は回らず、南下して高知県の方向に向かっています。

本能的に、大阪に近づきたくなかったのでしょうか。

この後、樋田容疑者は男性の日程についていけなくなり、「9月3日に広島県三原市の道の駅で会おう」と約束して、いったん別れています。

8月29に徳島県海陽町で目撃情報

樋田容疑者は、8月下旬に高知県東部に滞在していたとみられることがわかりました。

お遍路に使うかさを示して「会社を辞めて和歌山から旅をしている。寺に泊めてもらっている」などと話していました。

この時は1人で行動しており、すでに生活用具など大量の荷物を所持していました。

8月30日高知県の道の駅「かわうその里すさき」で職質

樋田容疑者は、8月30日に高知県須崎市の道の駅「かわうその里すさき」に自転車で立ち寄っていたことがわかりました。

夜11時ごろ、洗濯していたところを警察官2人から職務質問を受けていたのです。

樋田容疑者は盗難自転車に乗っていましたが、警察官は防犯登録照会をせずに職務質問を終えました。

うーん、惜しかったなー。

9月3日・今治~土生港間高速フェリーで再び本州へ

樋田容疑者の荷物からは、今治から土生港間の高速フェリーの半券が発見されました。

この航路のフェリー会社は「芸予汽船航」です。

時刻は始発のものだったそうで、

今治港 6:25

土生港 7:35

で、料金は1350円。

自転車を持ち込むと570円が加算されますので、合計1920円の運賃を払ったことになります。

なお、この日、樋田容疑者は広島県三原市の道の駅で、約束どおり以前同行していた男性(44)と再会しています。

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9月中旬・広島市で観光地巡り

呉市の大和ミュージアム、広島の原爆ドーム、錦帯橋を巡っていたようです。

すっかり観光してます。

広島の原爆ドーム近くのベンチの上で、疲れたように寝そべっていた樋田容疑者らしき男性の姿が目撃されています。

9月18~26日道の駅・サザンセとうわ(山口県)で記念写真

この道の駅は、「大島大橋」という橋によって本土と周防大島町(屋代島)を行き来できます。

1020mの長さの橋で、徒歩で10分程度で渡れます。

人目を避けるために、瀬戸内海のこういう小さな島を巡っていたものと考えられます。

道の駅の管理人の岡崎竜一さん(54)は、この日道の駅を訪れた樋田容疑者と言葉を交わしました。

彼が乗っていたロードバイクタイプの自転車には長距離旅行に必要うな荷物が大量に積まれており、リュックサックには「行くぞ! 日本一周中」の文字。

自転車で日本一周する青年を好ましいと感じたのでしょう、「フェイスブックに載せたいので写真を撮らせて欲しい」と声をかけています。よっぽど輝いていたのでしょう。

樋田容疑者は「いいですよ」と快諾し、「只今、自転車にて日本縦断中!」なるプレートを持ち、素顔でカメラに撮られています。この余裕は、もう捕まらないと安心していたのでしょうか。

樋田容疑者は、この道の駅の駐車場に、同行者の男性(44)と26日ごろまでテントを張って滞在しています。

管理人の男性が雨宿りのために倉庫を開放したお礼にと、草むしりをするなどして交流を深めていました。

去り際には「櫻井潤弥」という名前で、直筆の手紙を書いて置いていってます。

名前は「じゅんや」でそのままですが、彼の知人に「櫻井」姓の人がいるそうです。

「最高の想い出ができました。必ず日本一周を達成します」との感謝の言葉や、利用者増のアドバイスまでしています。

まるで生まれ変わったように爽やかな笑顔だったそうです。

あのあたりの穏やかな海の表情を眺めていれば、そうなるのもわかります。

このあたりの女性に、名物の「茶がゆ」などの食事を作ってもらっていたそうで、旅行客を装い、こういった地元の住民に善意の支援を求めながら、逃走していました。

なお、近くに「竜崎温泉ちどり」という温泉施設があり、入浴料が無料の日に利用しています。

樋田容疑者の荷物の中には、幅4センチほどの粘着テープが見つかっていますので、入浴の際には、テープで左脚の入れ墨を隠していたことが考えられます。

最後に山口県で逮捕されたとき、樋田容疑者の財布には280円しかなく、お金に困っていて万引きを繰り返していたのだろうと多くの人が考えています。

しかし、どうもこの時、樋田容疑者の財布の中にはけっこうな厚さの紙幣が入っていたという目撃情報があります。

相変わらず黙秘を貫いていますが、余罪を追求されるのを恐れてのことでしょうか。

この時、樋田容疑者は44歳の男性と同行していたことが分かっています。

温泉の管理者が男性に行き先を尋ねると、「九州に行き、帰りに島根へ行く」と話し、近くには樋田容疑者とみられる男もいたため、この時には九州行きを計画していたらしいです。

9月28日道の駅・上関海峡で万引き

この道の駅は周防大島町(屋代島)のすぐ西側にある小さな半島で、海沿いをぐるっと回っていたのでしょう。

テレビで何度か放送されている、「店員と5分ほど雑談したあとにお弁当を万引きする」樋田容疑者が監視カメラに写っているのがこの道の駅です。

同行者の男性は道の駅には入ってきていません。

瀬戸内海の穏やかな海と島並みがとても美しい道の駅で、鮮度抜群の海の幸を使った海峡料理が自慢ですが、ほぼ無一文の樋田容疑者はこういった自然の恵みにはありつけなかったようです。

道中こうやって、食べ物などを盗みながら移動してきたのでしょうね

自転車の荷物の中には釣竿もありましたが、時々魚を釣っていたのでしょうか。

9月29日道の駅・ソレーネ周南(山口県)で確保

所持金280円の樋田容疑者が、ついに年貢の収めどきです。

ロースカツや飲み物など1053円相当の商品を万引きした時、ついに店員に見つかって取り押さえられました。

「財布を取りに戻っただけ」「トイレに行かせて欲しい」「なんで椅子に座らなければならないんだ」などなど、抵抗を試みましたが、「この男は何かあやしい!」と直感した道の駅の管理者により警察に通報され、48日間の逃避行はついに終わりました。

その日のうちに、周南署に連行されます。

8月30日富田林署に護送

周南署に1日拘留された後、めでたく大阪府の富田林署に護送され、本格的な取り調べが始まっています。

樋田容疑者は「すべて黙秘します」とぶすむくれており、調書への署名なども拒否しています。

ここで捕まらなければ、このまま九州に向かう予定だったとのこと。

瀬戸内海の美しい風景にすっかり心洗われたような、晴れやかな写真が公開されていますが、彼がどのような罪で大阪で捕まったかというと、まず、

窃盗
強制性交
放火

これらの罪状で逮捕・起訴されていて、2018年5月に放火に関与した容疑で捜査中でした。

そして今回の脱走により、

加重逃走罪
窃盗(複数回)

が加算されます。

逃亡生活の中で何かに目覚め、人生やり直せる錯覚をおこしていたのかもしれませんが、これだけの罪を重ねておいて人生舐めすぎです。

ちゃんと罪を償ってからもう一度日本一周にチャレンジしましょう。

もう少し多く現金を集められていたら逃げ切れたかもしれませんが、市橋達也とは違い、家族は助けてくれなかったようですね。

【参考】
富田林逃走の懸賞金は誰に?樋田容疑者は道の駅「ソレーネ周南」で確保!

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