2014年1月に、それまでの生物学の常識を覆す胞子様細胞・STAP細胞の論文を発表し、画期的な成果を挙げて「リケジョの星」として日本中の注目を集めた小保方晴子さん。
本来は研究者としての彼女に注視すべきなのですが、あまりにもその後がひどく迷走しているので、研究所を退職した後の足跡を追ってみました。
小保方晴子のプロフィール
まずは、基本的なプロフィールを確認。
本 名 | 小保方 晴子(おぼかた はるこ) |
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生年月日 | 1983年9月25日(2019年で36歳) |
家 族 | 小保方一夫(父):東大出身・三菱商事社員 小保方稔子(母):お茶の水大・帝京平成大学教授 小保方晶子(姉):慶応大卒・白梅学園大学准教授 小保方?(姉):詳細不明 |
配偶者 | なし(独身) |
研究分野 | 生物学、化学、組織工学 |
研究機関 | 早稲田大学 東京女子医科大学、 ブリガム&ウィメンズ病院 (ハーバード大学医学大学院)、 理化学研究所CDB |
出身校 | 早稲田大学理工学部卒業 早稲田大学大学院 理工学研究科修士課程修了 |
ざっと見るだけでもうエリート一家です。
父親は三菱商事の役員にまでなり、母親は帝京平成大学の教授で、専攻は心理学です。
小保方晴子さんには双子の姉がいて、小保方家には、3人の娘がいることになります。
小保方晶子さんは晴子さんの姉で、現在は白梅学園大学准教授、母親と同じく心理学を先行していますが、もう一人のお姉さんの詳細についてはよくわかりません。
小保方晴子さんは幼い頃から研究者になるつもりで、生命や再生医療に興味を示していました。
小保方さんは2011年4月の28歳の時から理研の研究員になり、2014年1月の31歳の時にSTAP細胞を発見したと発表、一大センセーショナルを巻き起こします。
小保方さんの報道で思い出すことは、まずは割烹着、レモンイエローな研究室の壁、ガラガラの薬品棚、ムーミンやスナフキンのステッカーがあちこちに貼られていたこと。
研究と無関係な「女性」の部分に焦点を当てる報道に、批判が集まっていたことが特徴的でしたね。
「女子力」うんぬんより、「こんな研究室で、この人は真面目に研究をしていたのか?」「それともテレビ側の協力であんなメルヘンな研究室に”演出”されたのか?」と、違和感を感じた人も多かったはず。
IPS細胞でノーベル賞を取った山中教授の、整然とした、機能的な研究室の風景とはまったく別方向だったなあとぼんやり思ったことを覚えています。
極めつけは、あの中学生のブログ記事みたいな研究ノートでしたっけ……。
2014年4月に、調査委員会は「小保方晴子研究員は、捏造にあたる研究不正行為を行った」と結論。
2014年6月には、小保方さんの研究所内の冷凍庫から「ES」と書かれたラベルを貼った容器が見つかり、分析の結果、STAP細胞がES細胞だったことも判明しています。
小保方さんは研究者としても学者としても終了し、日本の科学の威信を著しく失墜させてしまいました。
本を出版して印税3600万円
あまりに注目が集まったため、写真集出版、バラエティ番組出演、芸能界への引き抜き話さえありましたが、おそらく番組スポンサーがいい顔をしなかったのでしょう、現在までテレビへの出演はありません。
理研退職からまる1年が経過した2016年1月、小保方さんは本を出版しました。
『あの日』というタイトルで、一連の騒動について「真実を書こうと決めた」と執筆の動機を話していた小保方さんですが、STAP細胞の存在の是非については触れていません。
ネット上では、批難の声が非常に強かったです。
・金星が消えたって力士かよ
・要はポエム集なのね、これ
・『絶歌』と同じ臭い
・これは自分に酔ってるわ
・言い訳より疑惑の真相を書いてほしい
一般的な作家は3000部とかからスタートですが、この本の初版5万部で、さらに増刷を重ねて26万部を突破しました。
1400円で販売されたこの手記の印税は約3600万円にのぼり、この金額を小保方さんは手に入れています。
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12万円のワンピースを着て寂聴さんと対談
同じ2016年5月、「婦人公論」が小保方さんと瀬戸内寂聴氏の対談を掲載しました。
これまで多くの人達を苦しみから救ってきた瀬戸内さんは、
「あなたがされたことは、いじめですよ。公のいじめ。ひどいわね。自分が不幸にならないと、人の不幸がわからないのよ。こんな目にあったら、たいていの人の苦しさがわかる」
と小保方さんにやさしく言葉をかけました。
この号の「婦人公論」は初版19万部でしたが、記録的な売れ行きを見せ、発売日から3日で異例の増刷が決定しています。
マスコミのバッシングのため、顔の形も変わり、足もほっそりとしてしまい、だいぶ痩せてしまったことが話題になりました。
<『婦人公論』より>
小保方さんが初めてマスコミに出てきた時も、研究者の制服である白衣がわりの「白い割烹着」で世間を驚かせました、今回着用している白いワンピースに白いハイヒール、そしてハンカチと数珠まで真っ白のトータルコーディネイト。
<『婦人公論』より>
すべて「白づくめ」のこのファッションについて、服装心理学の専門家は「自分は潔白ーーそう訴えるかのような、クリーンで無垢な雰囲気」と分析しています。
そして何より気になる、襟元に刺繍があり、一見して高級そうに思えるワンピース。 やはりその通りでした(笑)。
イタリアの高級ブランド「VALENTINO(ヴァレンティノ)」の2016年春夏コレクションの新作ワンピースで、当時のお値段は11万6000円です。
この対談の担当者欄には、ヘアメイクの担当者の記載はありますが、スタイリストのものはないため、このワンピースは小保方さんの私物とみられています。
当時の最先端ファッションだったんですね……印税収入が3600万円もあったのですから、12万円くらい余裕ですよね。
ネット上でも辛めの意見が目立ちました。
・顔変わった?激やせした?
・同じ白だとしてももっとおとなしめのを選べなかったの?
・研究で返していくのが筋じゃないのかな
・博士号がないと、研究者としての復帰は難しいでしょうね。
・寂聴さんは救いの手を差し伸べているが、小保方さんは科学者と見るべき。
・したたかで、自己陶酔強いタイプだなあ。
・人前に立つのが非常に好きなんでしょうね。
21万円のグッチを着てグラビアデビューを計画?
2018年4月、ふたたたび『婦人公論』に小保方さんが登場します。
まるで女優のような美しさのグラビア写真で、日本中の読者が衝撃を受けました。
小保方晴子がグラビアデビューはさすがに草 pic.twitter.com/P5x8dPla3N
— 牛田 (@I_am_ushida) 2018年3月29日
痩せただけでなく、おそらく整形もしていると思いますし、なんだか画像補正が入っているような、浮いている感じがします。
さらに驚きなのが、グラビアで小保方晴子さんが着用していた服!!
これはGUCCIの「ウェブトリム付きジャージードレス」で、お値段なんと21万3840円!!
今回の記事にはデザイナーがついていたし、これは貸与されたドレスかもしれませんが、それにしたって研究者がこういう演出をすることは珍しいです。
ネット上ではもちろんというかなんというか、厳しい意見が大勢を占めていました。
・こんな顔だったっけ?
・めっちゃ美人になってる
・論文だけでなく顔面も偽装か
・STAP細胞の実用化に成功したのか
・相当自己顕示欲が強いね。出ずにはおれんのやろなあ
・良さが完全に消えた
・人死んでるのにグラビアとかさすが
・三十路でこの服は痛いな
けじめをつける方向性が、完全に明々後日です。
週刊文春にも登場
STAP細胞の小保方晴子が文春グラビアに出演してるのメンタル強すぎて笑った
←before after→ pic.twitter.com/oi2nbiY9on— 鑑。 (@Cell5394) 2018年5月12日
2018年5月、小保方さんはついに週刊文春にも登場しました。
小保方さんは、あまりにも強いストレスを受けてしまい、さらに逃げ場がなく、鬱病と心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断。
しかし、最近は返り咲きへ向けた意欲が見えるとのことですし、この雑誌で「なんでもやってみたい」とコメントもしています。
テレビに出演できるくらい回復したのなら、あわせて当時の説明をしてほしいと思います。
小保方さんの着ている服の値段は右肩上がりで、ここまでくると『勝負してやる!』『返り咲いてやる!』といった強い意欲が見受けられます。
病気も快方に向かい、自信も回復したのか、『野望』すら感じられます。
たぶん研究者としての自覚、足りなかったんじゃないのかな……。
『小保方晴子日記』を出版
2018年4月、小保方さんは『小保方晴子日記』を出版しています。
精神科入院、博士号剥奪、手記の執筆など、2015~16年の一連のSTAP騒動中の壮絶な日々を、小保方さんが理研退職かしてからどのように生き延びたのかを、日記形式で綴っています。
『婦人公論』で連載された内容を、大幅加筆して出版、瀬戸内寂聴さんとの対談も収録されています。
アマゾンの評価はおおむね高く、瀬戸内寂聴さんから「作家になったら?」と勧められているので、これからは作家として活動していくのでしょうか。
まとめ:謝らなくてすむまでッ!私はッ!「女の子」をやめないッ!!
本当にSTAP細胞があったのかどうか、私たちが知りたいのはそれだけです。
税金を何億も使って捏造して日本の科学界に大ダメージを与えたことを、小保方さんは要するにどう考えているのでしょうか。
グッチのドレス着る前に、何かやらなきゃいけない事があるのではないでしょうか^^;?
騒動の当時は外部の学術研究者らが研究資金・設備の提供など、いくつかの引き抜き話や提携話がありましたが、なぜかこれに応じていないようです。
これではやはりSTAP細胞はなかったのでは?と思わざるを得ません。
それでもあると主張するのなら、まずは謝罪しないといけません。
研究は、毎日の地味な実験の蓄積が大事で、事実に基づいた結果を受け入れて論文を作成することが不文律の世界です。
研究者の論文は、全世界のライバルたちのチェックを受けるのですから。
STAP細胞の一連の騒動は、セクシズムを必要以上に強調されたこと……つまり「研究者」として以前に、「女性」であるという視線から、持ち上げたりバッシングしたりする現象が起きました。
しかし最近は、被害者本人である小保方さん自身が、逆にセクシズムを使って社会的認知を得ようとしています(というか、本人はもう研究者の過去はなかったことになってる?)。
職場でもいますよね、仕事でミスしたのに泣いて誤魔化そうとする「女の子(※年齢無制限)」。これと同じです。
このようなことをしてしまっては、小保方さんはもう研究者とは言えないので、文化人枠のタレントやコメンテーターとしてのテレビ出演を狙っても、困難だと思うのですが……。
これからどうするのか、注目していきたいです。
協力してくれる企業があるのなら、実験やればいいのにね。
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コメント
マスコミは、少し反省するところがある。スタップ細胞で小保方晴子さんを、持ち上げたり、叩いたりした。本当にスタップ細胞が、あったかもしれないしなかったかも知れない、しかし、一番大事な事は、若い大事な科学者を、無くした事だ。 今のマスコミは間違っている。本当に大事な事は何かというのを知らな過ぎる。国民が知りたがっている事がわかっていない。そして、何でも、国民は知る権利があると思っているが、大きな間違いだ。何でも知る権利はありません。そんなのがあれば、国がヒックリ返ります。
マスコミにも問題があるのは同意ですが、「大事な科学者を、なくした」は、????ですね。
おぼかたさんは大事な科学者じゃないやん