保釈金ランキング(2000年代~) 払ったら戻ってくる?使い道は

最近、芸能人やタレント、実業家の犯罪・逮捕が相次いでいます。

そこで時々話題になるのが、保釈金の金額。

正確には「保釈保証金」といい、一定の金額を裁判所に支払えば刑が確定するまでとりあえずは自由の身になれます。

保証金は逃亡などをすれば没収されるため、さまざまな条件から「被告人が失ったら惜しいと後悔する額」が決められます。

被告人の年収や罪状、反省の度合い、取り調べ時の態度などさまざまな要因から金額が決まるため、一概には言えないのですが、被告人の年収の目安にはなります。

金額を聞いて、「意外と慎ましい生活してるんだな」と思うこともあります。

一般庶民の保釈金は、せいぜい数万円~300万円間なので、だいたい300万円が一般的に「サラリーマンの壁」といえるでしょう。

聞き覚えのあるごくごく最近の事件(2000年代~)、および親しみのある芸能人関係に、ある程度絞ってまとめまました。

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十両

高橋祐也 300万円
(覚せい剤取締法違反)

職業が「三田佳子の次男」である高橋祐也さんは、2018年に覚せい剤取締法違反の罪(所持)で逮捕。

起訴状によると東京都渋谷区の自宅で覚醒剤を使用し、保釈保証金300万円を納付したとのこと。

彼が逮捕されたのは今回を含めてなんと4回目で、2008年には懲役1年6月の実刑判決を受けています。

「毎月彼に50万円の小遣いを渡していた」「ファミリーカードで月200万円も使うこともあった」というエピソードがすごいアラフォー。

三田佳子さんは、親としては力及ばずなどとコメントしていましたが、ここまで来ると親の甘やかしも原因で、いくらなんでももーちょっとしっかりしてよと言いたくなります。

保釈金を納付しても、また同じことの繰り返しになりそうですね。

吉澤ひとみ 300万円
(道路交通法違反ほか)

記憶に新しい、元モー娘。のメンバーです。

2018年、乗用車を飲酒運転して赤信号を無視して侵入、横断歩道の人をはね、ひき逃げした容疑で警視庁に逮捕。

道路交通法違反と自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷罪)で起訴され、芸能界引退を余儀なくされました。

この年はモー娘。結成20周年企画があったらしいですが、あえなくお流れに。

前頭

清原和博 500万
(覚せい剤取締法違反)

覚せい剤取締法違反(所持、使用)の罪で起訴された、元プロ野球選手の清原和博被告。

2016年に東京都港区の自宅マンションにて、覚醒剤を所持していたとして覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕。

清原さんは保釈保証金500万円を即日納付し、同日保釈を認められました。

弁護士が求めていた保護観察はつかず、懲役2年6か月(執行猶予4年)の有罪判決。

野球選手って子どもたちの憧れの存在であり、大スターだったのに……。

現役時代はストレスなどの不安を野球で解決できたけれど、引退後は解決方法がなくなったこと、膝の怪我をして薬物に負けてしまった、と本人は述べていました。

テレビや試合に映らないところでプレッシャーを感じ、それを見せないようにと必死に隠していたかもしれませんね。

薬関係は1度手を染めたら抜け出すことがなかなか難しいので、これから先も更生も含め、困難がたくさんあるのではないのでしょうか。

酒井法子 500万
(覚せい剤取締法違反)

2009年、覚醒剤を所持・使用したとして、夫(当時)と共に、覚せい剤取締法違反で東京地方裁判所から有罪判決を受けます。

逮捕から41日目に、保釈保証金500万円を納付。

その後、懲役1年6か月、執行猶予3年の有罪判決を受け、検察側・弁護側とも控訴せず刑が確定。

夫が路上に駐車中の車内で覚醒剤を隠し持っていたところを逮捕されたことがきっかけで、酒井さんも任意同行を求められたもの、身体から薬を抜くためにその後すぐに逃亡したことに世間は大きな衝撃を受けました。

その後、夫が酒井の覚せい剤使用を供述し、酒井さんへの逮捕令状が出たのです。

酒井法子と言えばのりピーの愛称で有名ですよね。のりピー…(´;ω;`)。

やはり自分の甘さ、夫に依存してしまったためでしょうか。

イメージとしては綺麗でおしとやかな女性といったところですが、実はクラブで頭を振り回していたりタトゥーがあったりと、私生活はやや派手。

清純イメージがついて回って疲れてしまったかもしれませんね。

酒井法子さんには子どもがいて、一緒にいる時にも、覚醒剤を利用していたという事で、せめてお子さんの前だけでも「普通のお母さん」でいることは難しかったのでしょうか。

新井浩文 500万
(強制性交)

警視庁は2019年に自宅で派遣マッサージ店の女性従業員へ暴行を働いたとして、新井浩文を強制性交の容疑で逮捕。

その後、保釈が認められ、新井さんは保釈保証金500万円を納付して釈放。

逮捕容疑は、2018年東京都内の自宅マンションで派遣型マッサージ店の女性従業員に頭を押さえつけ暴行を加え、乱暴した疑い。

この事件で新井浩文の本名が少し話題になりましたね。

在日韓国人3世ですが、もともと北朝鮮国籍だったのを、韓国籍に変えていました。

悪役やチンピラ役としてはもともと評判がいいんですけど、私生活ではギャンブル、パチンコ、酒など正直いいイメージではないですね……。

逮捕当時も酒を飲んでいたそうで、酒が入ると人格が変わったり、どうしようもなくなるなど自覚はあったとか。

自覚してるなら、少しはセーブできなかったものでしょうか。

すでに撮影が終わっている映画の損害も新井容疑者が賠償することになり、現段階では7~8億円近くの負債を背負うことになるかもしれないとのこと。

犯罪ももちろん悪いことですが、被害の相手は女性です。

お金を払ったから終わり、ではなく、きちんと反省してほしいですね。

ASKA 700万
(覚せい剤取締法違反)

2014年、チャゲアスのASKAが、覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕、700万円で保釈されました。

東京地裁はASKA被告に懲役3年執行猶予4年という、初犯としては重い判決を言い渡しました。

覚せい剤事件の初犯としては重い判決で、理由は薬物への依存性が深刻かつ常習性も高度だったこと。

初めて覚せい剤に手を染めたのは、1996年。

「薬物をやめられる人とやめられない人の差って何ですか?」と問われたASKAは「やる人はやる、やらない人はやらないっていうだけの話」と返答。

さらに、「殺人に同情はあってもクスリに同情はない」と発言してました。

この番組をリアルタイムで見ていましたが、率直な感想としては殺人にもあんまり同情はないですってば。

覚せい剤に同情はない、だから今はもうやっていないと言いたいのかもしれませんが……。

名曲を生み出し、すごい才能のある人だとは思いますが、犯罪は犯罪。

常習性もあったそうなので、しっかり更生してほしいですね。

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小結

押尾学   1000万
(麻薬取締法違反)

2009年、六本木ヒルズの高層マンションの一室で、銀座ホステスと合成麻薬MDMAを服用してホステスが死亡した事件が発覚。

翌月、麻薬取締法違反の容疑で逮捕されました。

保護責任者遺棄罪で懲役2年6か月の実刑判決を言い渡されましたが、判決を不服として東京高裁に即日控訴、保釈保証金1000万円を納付し保釈されました。

押尾学といえば俳優・歌手として有名で、元妻は女優の矢田亜希子さん。

合成麻薬を使っていたこと、死亡者が出たことで、かなり衝撃的な事件。

事件後もかわらず派手な暮らしぶりをしていたとか。

女性とクラブに行っていた写真が流出したり、芸能界より儲かっていると発言していたこともありますが、真実は不明。

極秘再婚して子供まで誕生していたとの報道や写真もあり、正直お金を払っただけで反省しているイメージはあんまりありません。

ですが本人は家庭もあり、過去のことだと考えているかもしれないけれど、女性が1人亡くなっていることを忘れてはいけません。

羽賀研二 2000万
(詐欺・恐喝未遂)

2007年に詐欺・恐喝未遂で逮捕。

内容は簡単にいうと、未公開株を元値を隠して高値で売りつけるというもの。

その債務を逃れようとした容疑と、元プロボクサーの渡辺二郎さんや半社会勢力と手を組み、恐喝したとして、2つの容疑がかかりました。

その後も恐喝や詐欺を繰り返し、恐喝罪で懲役6年、当時の保釈金は2000万円。

羽賀研二ってなんだかいろんな事件を起こしてます。

今回の件については、羽賀さんは暴力団関係者とグルで「4億円を返せ」と言って不動産会社社長をはめ、暴力団との会合を開き、不動産社長を恐喝してこの4億円の返済を抹消したことになります。

暴力団と組むことで絶対的な立場を見せたかったのでしょうか、社長が4億返せと言っているので、借りたのは羽賀さんですよね。

それなのに恐喝なんて犯罪ももちろんですが、基本的にやり方が汚いです。

また公判時に「金欠」を主張していた羽賀が、一体どこから2000万円も工面できたのでしょうか?

すぐに出せる額ではないので謎ですよね、援助してくれる人がいるのでしょうか。

小室哲也 3000万
(著作権譲渡詐欺)

この事件は個人的にショックでした……。

2006年、日本音楽著作権協会に自分名義で登録している全楽曲806曲の著作権を、10億円で譲渡する仮契約を、関西地方在住の個人投資家男性と締結。

検察側は、小室さんが受け取った5億円を借金返済に使っていたことを把握していて、当初から金を詐取する目的だったと判断し、5億円の詐欺容疑で逮捕しました。

保釈保証金3000万円を支払い保釈、最後は懲役3年、執行猶予5年の有罪判決が言い渡された。

保釈金3000万円の一部は、エイベックス社が支払ったとされています。

その背景には、同社と小室の二人三脚の関係によるもので、自分の曲を買う人の性別、年代層、居住区域まできっちりリサーチした上で曲を作っていたとか。

先回りして「お客さんのほしい歌」を調べてから作るのだから、売れるのは間違いないです。

3000万円という額はすぐ払える額ではないし、もちろんその後の生活もあります。

一部ということで、具体的な割合は不明ですが、お金を払って自由を手に入れたことに会社と小室哲哉の関係に闇を感じます。

会社側はまだ才能が残っており、売れると踏んでいたのでしょうが、残念ながら小室哲哉さんは完全引退してしまいます。

関脇

野村沙知代 5000万
(法人税法違反)

すでに故人ですが、まだ覚えている人が多いし、インパクトも強い人だったのでランクイン。

2001年約5億6800万円の所得を隠し、法人税と所得税の合計 2億1300万円を脱税したため、法人税法違反(脱税)などの疑いで東京地検特捜部に逮捕されました

初公判で起訴事実を全面的に認め、懲役2年・執行猶予4年、罰金2100万円。

経営していたノムラとディーアンドケイーの2社に対しては、罰金3200万円の、それぞれ有罪判決が出されました。

野村さんといえばサッチーの愛称で有名で、はっきりモノを言う方でずばずばと発言する印象でした。

夫が野球で稼いでいても足りなかったのでしょうか、この事件がキッカケで当時阪神タイガースで監督を務めていた野村克也さんは退団することとなりましたが、夫の野村克也さんはテレビでサッチーのことを悪く言っているのを見たことがありません。

息子が暴露本を出版していて、昔から虚言癖があったり、万引きの常習犯だったこと、警察沙汰を起こしていたことが暴露されています。

楽して生活がしたい、裕福な生活したい、そんな思いからお金が欲しいとなってしまったんでしょうか。

犯罪を犯したら一生ネットに残ってしまいます。

子どものこと、子どもの将来のことを考えると真面目に働くのが一番ですが、虚言癖、窃盗、脱税といった内容を見ると、何か不安を抱えていたのでしょうか。

三崎優太 6000万
(法人税法違反)

記憶に新しい「青汁王子」です。

2019年架空の広告宣伝費を計上して、2年分で約1億8千万円の所得を隠し、法人税の支払いを免れた疑いで、法人税法違反、よーするに脱税で逮捕。

保釈保証金は約6000万円でした。

「フルーツ青汁」という商品がネット通販で大ブレークしたため、愛称が「青汁王子」。

この他にも仮想通貨などの副業で儲けていてその資産は億超え、あっさりおカネ払ってシャバに出てきちゃいました。

ですが広告をみると、ちょっとうさんくさくないかな……本当に消費者の「健康」のことを考えていたのかな。

フルーツ青汁も、1回きりの購入ではなく、実は購入をしなければならないなどで、購入者からクレームもあったそう。

青汁にはそんなにお金を出せる人はいませんし、仮想通貨のほうが楽して儲かると思ったのかもしれませんね。

いっとき成功したかもしれませんが、崩れるときは一瞬でした。

まだ若いですし、再起をはかってほしいです。

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大関:ホリエモン  6億円(証券法取引違反)

2006年、証券取引法違反容疑により財務担当の取締役・宮内亮治、ライブドアマーケティング社長・岡本文人、ライブドアファイナンス社長中村長也と共に逮捕。

懲役2年6か月の実刑判決で、保釈金は3億円。

億きましたよー億。

ホリエモンといえば、今でもなにかと話題となってます。

今でも事業者と聞いて思い浮かぶ人はたくさんいて、ホリエモンが犯罪と知ってて加担したのかが重要なようですが、正直そこは本人しかわかりません。

んー、頭のいい人ですし、やっぱわかってやってたんじゃないかな。

保釈金が3億という額で、これをあっさりポンと出してしまえるというのは、資金力すごかったですよね。

また、刑務所での生活ものちに明らかにしてちゃっかり商売にしちゃうというたくましさ。

今は昔ほど派手なことはしなくなりましたがいろいろ懲りたのでしょう、「国税庁や週刊誌は常に監視している」みたいなことを発言しています。

横綱:カルロス・ゴーン 10億円(会社法違反)

平成の最後の最後に出ましたよ、保釈金の大横綱が!!

2018年、東京地検特捜部により金融商品取引法違反容疑で代表取締役グレッグ・ケリーともに逮捕。

2019年、東京地方裁判所は保釈を許可し、保釈保証金(金商法違反事件で2億円、特別背任事件で8億円)の納付後に保釈されました。

日本のお金を100億円盗んだ極悪人です。

最近ふたたびこのニュースがほぼ占めている状態ですね。

当時、日産の会社に報道関係者が社員に詰め寄る映像などもあり、記憶に新しいのではないのでしょうか。

また保釈時には作業服のような服装で帽子、眼鏡、マスクで顔を隠して拘置所玄関に現れ、拘置所を出ていました。

混乱を避けるためとのことでしたが、あっさりバレたのは笑いました。

やはり目元の主張が大きいんだと思います(笑)。

保釈の条件として、都内に居住、住居の出入り口付近に監視カメラを設置、など他にも条件が多くあり、その上での釈放。

10億払った上にこの制約を飲み込んだのは、日本の拘置所は、本国のそれと違ってそうとう劣悪な環境だったのでしょう。

ですが、容疑については否認しているようです。

今後、記者会見など開くかもしれないのでこちらも注目したいですね。

まとめ:保釈金はきちんと裁判に出廷すれば、本人に返還される

保釈金とは簡単に言えば、約束を反故にさせないための「質」です。

逮捕から刑が確定するまでの、刑がまだ未確定の期間中に、拘置所の外に出て生活をしたい場合(保釈)に、裁判所に納めるお金のこと。

被告人が裁判所に保釈を申請し、裁判所がOKを出し、指定されたお金を納める時、裁判所から必ず条件を言い渡されます。

内容はだいたい決まっていて、

・現在捜査中の事件の証拠隠滅をしないこと

・逃亡しないこと

・裁判を欠席しないこと

が多いです。

証拠隠滅は部下がいれば電話一本でできますし、下手に解放すれば捜査に支障があるため、申請すれば100%保釈が認められるわけではありません。。

この条件に違反した場合は保釈は取り消され、再び身柄拘束を受け、もちろん納めた保釈金も全額没収

逆に言えば、条件さえきちんと守ってさえいれば、保釈金は全額被告人に返金されます。

あくまで裁判にきちんと出席させるための「質」なので、裁判が終わり刑が確定するまで被告人がきちんと約束を守ってさえいば、判決内容にかかわらず(有罪でも無罪でも)、全額返してもらえます。

ちっ。

なお、没取された場合の保釈金は、国庫の雑収入(勘定科目は懲罰及び没収金)として歳入扱いになります。

使途は指定されていない一般会計に組み込まれます。

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