新天皇陛下の即位スケジュール儀式一覧 皇位継承は1年がかり

皇太子さまが皇位を継ぐためには、大きな3つの儀式を経る必要があります。

① 剣璽等承継の儀(けんじとうしょうけいのぎ)

② 即位後朝見の儀(そくいごちょうけんのぎ)

③ 大嘗祭(だいじょうさい)

です。

即位の日は令和元(2019)年5月1日で、この日に①と②の儀式をいっぺんに行います。

③のみ11月に行われ、その他に細かい儀式が付随します。

数十年に一度の大イベントです、スケジュールをざざっと眺めておきましょう!

【参考】

皇太子殿下の人柄は怖い?令和の元号に隠された大エンペラーの片鱗

平成の上皇(明仁)さまの即位式はどんなだったっけ?30年ひと昔

新天皇即位!剣璽等承継と即位後朝見の儀のお言葉や勲章について

雅子さまの歴代ティアラとドレスファッション!ローブデコルデとモンタントの違い




剣璽等承継の儀(令和元年5月1日10:30~)

場  所:皇居正殿・松の間

一般公開:なし

皇太子徳仁親王が皇位を継承するには、まずは皇位の象徴である「三種の神器」を受け継ぐ必要があります。

「三種の神器」とは、言わずと知れた次の3つ。

・剣(草薙(くさなぎ)の剣)

・玉(八尺瓊勾玉(やさかにのまがだま)

・鏡(八咫鏡(やたのかがみ)

ですが、この「剣璽等承継の儀」は、このうち

・剣(草薙(くさなぎ)の剣)

・玉(八尺瓊勾玉(やさかにのまがだま)

・国璽(こくじ)および御璽(ぎょじ)※天皇の印章

を、承継される儀式です。

草薙の剣は愛知県の熱田神宮の御神体として祀られているため、儀式では皇居にある複製の形代(かたしろ)を使います。

なお、玉と国璽は本物。

八咫鏡については伊勢神宮にある本物の御神体と、皇居にある形代の2つがありますが、こちらはそのまま動かさないようですね。

即位後朝見の儀(令和元年5月1日11:10~)

場  所:皇居正殿・松の間

一般公開:なし

剣璽等承継の儀によって皇位継承が済むと、即位した天皇陛下が、三権の長ら国民の代表者と初めて面会する儀式「即位後朝見の儀」が行われます。

上皇がご即位された時は、平成元年1月7日に剣璽等承継の儀、同月9日に即位後朝見の儀が行われましたが、今回は同日に一度に行われます。

令和元年(2019年)に限り、5月1日は祝日となります。

余談ですが、即位した天皇陛下がこの儀式で日本と世界の平和を願うお言葉を述べられますが、これを受ける形で、国民の代表として安倍首相が「奉答(ほうとう)」として何か言います。

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【参考】新天皇即位!剣璽等承継と即位後朝見の儀のお言葉と勲章について

斎田点定の儀(令和元年5月13日)

場  所:皇居神殿

一般公開:なし

「さいでんてんじょうのぎ」と読みます。

新天皇が、11月に行う大嘗祭のための準備として行われる儀式です。

大嘗祭とは、新天皇が初めて行う新嘗祭(にいなめさい・収穫祭のこと)のことで、この時だけ特別に大嘗祭といいます。

大嘗祭においてアマテラスと新天皇陛下が共食する米を作る都道府県を選ぶ儀式なのですが、これがおもしろくて亀甲占いで決めるんですね。

この占いの儀式が、斎田点定の儀です。

大嘗祭で遣う新米は、都の東南の「悠紀田(ゆきでん)」、西北の「主基田(すきでん)」のどちらかの方向の田んぼで実ったものを使いますが、最初から決まっているわけではありません。

平成の折には、悠紀地方は秋田県、主基地方は大分県が選定。

アオウミガメは絶滅の恐れがあり、国際的な取引を規制するワシントン条約をはじめ、国内法でも保護対象となっている。

しかし宮内庁は2018年1月に、アオウミガメの保全活動に力を入れる東京都小笠原村に協力を依頼(この村では東京都の許可を受け、アオウミガメの漁が一定量認められている)。

小笠原村の協力で、宮内庁は昨年春に捕獲された8頭分の甲羅を確保することができました。

占いに使う亀甲を制作したのは、東京都荒川区のべっ甲職人・森田孝雄さん(68)。

江戸時代から続く職人の家に生まれた森田さんは、普段のべっ甲制作にはタイマイというウミガメの甲羅を使っています。

しかし、儀式に使われる甲羅はアオウミガメ。

タイマイに比べて硬く、裏側に肉が付いているという違いに苦労し、取り掛かってみても宮内庁から「もっと薄くしてほしい」という注文を出されるなど苦労しました。

しかし、職人の技と経験を生かして縦24センチ、横15センチ、薄さ1ミリほどの駒形を10枚切り出すことに成功。

そして今回、令和の御代において悠紀地方は栃木県、主基地方は京都府になりました!

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斎田抜穂の儀(令和元年秋頃~)

場  所:悠紀地方および主基地方

一般公開:あり

「さいでんぬいぼのぎ」と読みます。

悠紀田と主基田で実った稲穂を収穫する儀式。

「抜穂使(ぬいぼし)」が、それぞれの田んぼから稲穂を収穫し、感謝の祝詞をとなえ、「悠紀殿」「主基殿」という神殿に奉納されます。

この神殿は、平成の時には皇居の東御苑に、大嘗宮のひとつとして造営されました。

賢所大前の儀(令和元年10月22日)

場  所:皇居正殿・松の間

一般公開:なし

「かしこどころおおまえのぎ」と読みます。

新天皇が賢所の「八咫鏡」(複製)の前において、いわば神前における即位式を行います。

八咫鏡(複製)の前で文を読み上げます。

皇霊殿・神殿奉告の儀(令和元年10月22日)

「こうれいでん・しんでんほうこくのぎ」と読みます。

即位礼正殿の儀(令和元年10月22日)

「そくいれいせいでんのぎ」と読みます。

新天皇が国内外に宣明して祝福を受ける儀式で、ヨーロッパふうに言うと「戴冠式」にあたり、盛大に行われます。

一般に「即位の礼」とは、「賢所大前の儀」から「饗宴の儀」までの一連の儀式の総称です。

この中で一番重要な儀式が、この即位礼正殿の儀です。

内外の賓客が招かれ、新天皇・新皇后両陛下が高御座と御帳台にそれぞれ上られ、お言葉を読み上げられます。

正殿前には古装束に身を固め、弓や太刀を装備した威儀物捧持者(いぎぶつほうじしゃ)がずらりと並びます。

祝賀御列の儀(令和元年10月22日)

場  所:皇居~東宮御所

一般公開:あり

「しゅくがおんれつのぎ」と読みます。

新天皇が国民の祝福を受ける、要するにオープンカーによるパレードです。

現在の御料車は、トヨタのセンチュリー。

饗宴の儀(令和元年10月22~31日)

場  所:皇居・豊明殿および春秋の間

一般公開:なし

着  席:22・25日

立  席:29・31日

※10月23日:ホテルニューオータニ(東京・紀尾井町)において、安倍首相夫妻主催の晩餐会が行われる予定。こちらは内閣の行事であって即位の礼とは無関係。

「きょうえんのぎ」と読みます。

今回は1日1回の祝宴とし、祝宴は前回の7回から4回に減らされ、招待客数も3400人⇒2600人に。

内外の賓客に即位を披露し、これで一連の「即位の儀」が終わります。

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大嘗祭(令和元年11月14・15日)

場  所:皇居・東御苑

一般公開:なし

「だいじょうさい」と読み、正式には「大嘗宮の儀(だいじょうぐうのぎ)」。

新天皇が新米を神に捧げ、国家の安寧と繁栄を祈る、古式ゆかしい秘儀です。

平成のときは大小37の建物を回廊で結んだ、総ひのきづくりの壮大な神殿が造営されました。

しかし今回は、宗教色の強い儀式への公費支出について、ご自分の邸宅および引越しに43億円もの税金を費やした秋篠宮さまから「もっと質素にやるべきだ」と疑義が呈されたことなどから、経費削減が目指されます。

敷地を2割減らしたり、神殿の屋根を茅葺きから板葺きに変更、前回は焼却処分した資材を再利用する方針。

この大嘗祭の秘儀は天皇だけが行うもので、詳細はいまだ不明のままです。

神座に新米などを供え、五穀豊穣を感謝しつつ、国家国民の安寧を願う祝詞を読み上げ、みずから新米を食べる「神人共食(しんじんきょうしょく)」の内容ではないかと言われています。

この大嘗祭をもって、5月から続いた即位をめぐる一連の儀式は終了します。

立皇嗣宣明の儀(令和2年4月19日)

場  所:皇居正殿・松の間

一般公開:なし

「りっこうしせんめいのぎ」と読みます。

普通は「立太子宣明の儀」になるのですが、秋篠宮文仁親王の「自分は皇太子の教育を受けていないから」という理由のため「皇嗣」となることから、「立皇嗣宣明の義」となりました。

秋篠宮さまが皇嗣となられたことを、公に宣明するとともに、内外の代表がお祝いする儀式です。

内容は「立太子の礼」とほぼ同様のものになるのではないかと考えられています。

平成の折は、現皇太子さまは皇太子にのみ許された色の束帯「黄丹袍(おうにほう)」を着用して「立太子宣明の儀」に臨みましたが、「立皇嗣宣明の義」の場合は、何色になるのでしょうか。

経費削減のために、以前の装束をリサイクルした着まわしでいいんじゃないの。

まとめ:

皇太子さまって、ほんとナマのお姿がよくわかりませんねー。

学習院大学時代もご学友ががっちり周囲をガードしていて、得体の知れない(笑)人間は近づけさせなかったとか。

ビオラを演奏するくらいしかよくわかりませんが、この間の元号をめぐる安倍首相との攻防戦がカッコ良すぎて痺れました。

昔の着物(装束(しょうぞく)という)をあんなにかっこよく着こなせる人、この方くらいですよね(笑)。

【参考】

皇太子殿下の人柄は怖い?令和の元号に隠された大エンペラーの片鱗

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