天網恢恢疎にしてもらさず、お天道さまはすべてお見通し……などということわざが虚しく感じる今日この頃。
青森県の人達がコツコツ積立した大切なお金を盗み、豪遊してさらにビジネスにまで発展させ、しかも堂々とテレビに出演できる人間のクズが世の中にはおります。
その名を、アニータ・アルデバラード。
経済的に貧しい国出身の女性が、日本人の男に貢がせました。
横領したお金で異性に貢ぐこと自体は、男女ともにままある話かもしれませんが、その額が半端ではなかったのです。
横領金額、実に14億円。
バカ男からぶんどったカネで豪邸建てたり、高額なテレビ出演料もらったり、家を強制回収されたり、テレビに出たり、CD出したり、タイホされたり、釈放されたりと、アニータさんはあいかわらず図太く生きてます。
なお、大金を横領した夫の千田郁司氏のその後の消息も、少しですが判明しました。
アニータさんのプロフィール
アニータさんと言えば、もう日本人が知っているチリ人の中では、知名度NO.1なのではないでしょうか。
夫が巨額の横領事件を起こし、そのお金で豪華絢爛な生活を送っていたアニータさん。
マスコミの前で「夫のことは許さなくていいから、私は許して欲しい」という迷言を放ったアニータさんのこれまでをご紹介します。
チリのサンティアゴで生まれたアニータさんは、若い頃から美貌を生かしてコールガールをしていました。
アニータさんの生まれ育った家庭の話はほとんどわかっていませんが、18歳で長女を出産し、病弱だった娘の治療費を稼ぐために日本にやってきます。
娘を心配する親心から頑張って仕事に打ち込むも、チリでコールガールをやっていてもなかなか生活が安定することはないため、豊かな日本でならば、貧しさから脱却できるだろうという思いもあったようです。
なぜ、日本だったのかというと、チリのナイトクラブで知り合った日本人男性に、日本に来ないかと言われたことがきっかけ。
当時、アニータさんには借金が300万円もあり、藁をもすがる気持ちで日本行きを決めたのでしょう。
日本に来てやっていた仕事はストリッパー。
名古屋のストリップ劇場を皮切りに、日本全国をまわって世の中の男性達に夢を与えてきました。
青森県住宅供給公社巨額横領事件
自分が横領していたわけではないのに「アニータ事件」とも呼ばれる、青森県住宅供給公社巨額横領事件についてお伝えします。
事件の犯人である千田郁司とアニータさんが出会ったのは、1997年の春です。
当時、アニータさんは外国人パブで働き、客として訪れた千田郁司はすっかりアニータさんに骨抜きになりました。
アニータさんに一目惚れした千田郁司は、猛烈にアプローチして出会って数ヶ月で同棲を始めます。
実は千田氏、アニータさんと暮らしたことがきっかけで横領を始めたわけではなく、もとも出会う4年も前から些細な横領を繰り替えしていたんです。
千田氏は、勤務先の青森県住宅供給公社の経理として働き、公金を1993年から横領し始め、2001年に告発されるまでに14億5,900万円の横領を重ねています。
回数としては、なんと165回。
アニータさんと同棲し始めてから、横領の金額や頻度がどんどんグレードアップしていきます。
ただ、アニータさんとの同棲は約1年で終わり、チリに帰国したアニータさんにお金をせっせと渡していました。
しかし、そんな豪華な生活は、2001年度の仙台国税局税務調査をきっかけに発覚。
千田郁司は、2002年に青森地裁で懲役14年の実刑判決が下り、山形刑務所に。
2017年に満期出所しています。
獄中もアニータさんと手紙のやりとりをして、離婚もしているのかいないのか微妙なところ。
ですが、千田祐司さんが出所する少し前にアニータさんに送った手紙には、「誰も知らない山奥でひっそりと1人で暮らす」と書かれていたとアニータさんは話しています。
それきりアニータさんと千田祐司さんは接点がなくなり、しばらくは何をしているのかわかっていません。
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アニータさんのセレブエピソード
千田氏は、公庫の金庫から14億5,600万円を横領したうち、11億円はアニータさんに渡したと言われています。
そのお金で、アニータさんはどんな良い思いをしたのでしょうか。
8億円の豪邸
チリの一等地にかなり広いプールがついた大豪邸を建てて、優雅に暮らしていました。
8億円ということなので、横領したお金のほとんどがこの豪邸に消えたわけです。
最も多くの人がアニータさんがどんな贅沢をしてきたのか、と思い出した時に「豪邸!」と言うくらいに有名になりました。
アニータの豪邸#南青山に建てたい施設 pic.twitter.com/WYxGfvWgtI
— パク・チュー (@rashikumonaize) December 18, 2018
どこかで見たなと思ったら、ハリウッド大作映画「風とともに去りぬ」の、タラの家とそっくり。
本人はその暮らしぶり聞かれて「サイコウ」とのこと。
ちなみにこの豪邸、その後に契約の不備の関係で人に取られてしまい、人手に渡ってしまったそうです。
しかし、それを可哀想だと思った富豪の人に豪邸を貰ってしまったというのですから、さすがというかなんというか……お人好しの日本人は見習う点はあると思います。
14億円の債権を回収するためにチリまで押しかけてきた日本人のせいで、かえって有名になってしまったアニータさん。
チリでは『カーサ・デ・アニータ(アニータの家)』というレギュラー番組まで持ち、視聴率は34%を超えました。
本人も番組出演料でウッハウハ。
そのほかにも、
・レストラン経営
・病院経営
など、意外に慈愛に満ちたものにもお金をかけていますが、結局のところは自分の生活を豊かにするために使っていたと考えられます。
さらには
・テレビ番組内で汚職政治家に直撃取材をしたり、
・スラム街の子供たちへの支援活動を行ったり、
・ニュース番組のコメンテーターになってり、
・果てには国会議員選挙への出馬要請さえあったり……
と、八面六臂の大活躍。
また、自分の子供達の教育資金としても多くのお金を使っていて、自分ができなかったことを子供達には体験させてあげたいんだなぁと感じました。
アニータさんの夫たちと子供達まとめ
千田郁司とアニータさんの間に、子供はいません。
しかし、もともとアニータさんには子供がいましたし、その後も多くの男性と交流を深めていったアニータさんは現在9人の子持ちです。
現在の夫は6人目で、カナダ人の地理学者だと話しています。
千田祐司さんを含めて、チリ人やキューバ人など、さまざまな国の男性の子供を生んでいるんです。
千田祐司さん以外は、結婚せずにパートナーとして暮らしているので、千田祐司さんと離婚していないのか、ただ単にもう結婚したくないだけなのかははっきりしていません。
9人の子供の中でも、長女のアンジーはモデル活動をしていて、アニータさんそっくりの美人です。
↓↓↓左側の美女がアンジーさん。
<ヤフーニュースより>
また、3男のアブラームはチリのサッカーチームに所属して、U-15でもエース選手と期待されていました。
ですが、現在は大学で公認会計士の資格を取得するために、サッカーをやめたということでうす。
長男だけは養子で現在38歳とかなりの大人ですが、分け隔てなく愛情を注げるのは、アニータさんの良さだなぁと感じます。
まだ子供5人は幼いので、アニータさんと一緒に暮らしています。
全員が美形なので、やっぱりアニータさんの遺伝子は強いのかもしれません。
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ところで犯人の千田祐司の現在は?
さて、14億円という大金を横領し、そのうち11億円をアニータさんに貢いた、青森県住宅供給公社の元経理担当主幹の千田郁司は、今どうしているのでしょう?
山形刑務所に服役し、2016年に満期出所後は「誰も知らない山奥でひっそりと1人で暮らす」とのことで、しばらく岡山県で暮らしていたようです。
しかし仕事がなく上京を考え、「日本駆け込み寺」という団体に、支援して欲しい旨の手紙を書いていました。
団体の主催者が電話をかけると、おどおどした男性の声で、
「アニータ事件ってご存じですか。僕は有名人なんです…」
驚くべきことに、このあたりのエピソードを取材したテレビ番組に、2019年5月に出演。
逮捕されたときは44歳でしたが、現在62歳くらいかな。
↓↓↓
<公益社団法人日本駆け込み寺HPより>
新宿歌舞伎町で元犯罪者を支援している玄秀盛(げん・ひでもり)さん(62)のところに、青森県住宅供給公社横領事件の犯人・まさに千田郁司その人が支援を求めてやってきていたというのです。
玄さんは新宿歌舞伎町で「公益社団法人・日本駆け込み寺」を運営しています。
ここは年齢や性別、国籍や宗教を問わず、さまざまな問題を抱えた人たちの相談をにのるボランティア活動をする団体。
内容的には、刑務所を出所した元受刑者のサポートが多いようです。
私も千田氏が出所したら、地元や家族はもう受け入れてくれないし、いったいどうするんだろうと思っていましたが、こういうところを頼ったのですね。
さすがに寄る辺がないのでしょう。
しかし玄さんは、14億円を横領した千田氏に、なんと経理を任せるという器の大きさ。
玄氏は周囲の反対を押し切り、14億円を横領した千田氏にあえて経理を担当させることで、自分が犯した罪について見つめ直させようとしたのでしょう。
しかし、千田氏の根本は変わっておらず、
・(アニータは)あまりに姿が貧相で可哀想になった
・病院を建てたいと言っていた
などと回顧しており、自分がやったことは正しいといまだ考えているようで、まったく反省してなどいなかったのです。
そして結末はお金を盗まれるよりも切なく、最後に千田氏は、金庫の鍵を玄さんに送り返し、突如として去っていってしまうのです。
これが2019年3月8日。
もちろん、金庫に入っていたお金など合計21万円が足りなくなっていたという予想通りのオチがつき……^^;。
この団体さえ辞めて、姿を消してしまいました……これからどうするというのでしょうか、やり直すって難しいんですね。
まとめ:投げたブーメランはよ戻って来い
横領した約14億5900万円のうち、やっと5300万円程を回収できただけで(裁判費用や渡航費などの経費を除いた分)、残り14億円の債権は、住宅公社(2009年解散)から青森県にわたっています。
つまり千田郁司は、青森県にほぼまるまる14億円の借金がある状態。
テレビでは「お金に余裕があれば毎月1万円からでも返済したい」などと心にもないコメント。
しかも「法的には問題ない」という余計なことを付け足し、どこの小室圭さんのつもりでしょうか。
彼は最後は、どこかで孤独死するのでしょうか……生活保護を受けるか、はたまた少年Aのように手記でも出版するんですかね。
日本人からがっぽりお金もっていったくせに、勝手に美談になんかしないでほしんですけどね。
2018年12月の時点で、アニータさんは千田郁司との離婚手続きを希望していることが明らかになっていますが、実際はどうなっているのかはわかりません。
もしあの人がこのインタビューを見ていたら、連絡が欲しい。
ハンコが押された離婚届を送って欲しいわ。
私がサインをするために、日本に行ってもいいしね!
などとのたまっておりましたが、いやお前が金返しに来いよ。
もはや、チリという国が全体的に「貧しくてかわいそうな私たちだから大目に見て、お金ちょうだい」って発想になっているようなのです。
とにかく一貫して「犯罪を犯したのは男の方だし自分は悪くない」というスタンスなので、アニータさんに限っては「大魚は網を破る」なのかな。
日本ではすでに移民受け入れ体制を整えている状況ですが、アニータさんが全額返済するまで、チリ人は移住禁止にすればいいと思います。
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