スピリチュアル、大ブームですね。
スピリチュアル女子、怖いと思いません^^;?
今という時代は本当に生きにくいです。
上の世代はいつまでたってもどかずに風通しが悪く、あれ買えこれ買えと常に誰かの欲望を押し付けられ、子供をつくってしまったら強制的に「社会の普通の立ち居振る舞い」を強要されて息もできない。
ハードモードにも程があるわーってくらい生きづらい世の中ですね、息抜きしたくなるのもわかります。
そんなとき、心を緩めたい時にスピリチュアルに頼る人も一定数います。
ゆるーくヨガしたり瞑想したり神社仏閣巡りをしてふわっと心を緩めるのは、別にふつうのリフレッシュです。
スピリチュアルも数ある息抜き方法の一つなので、登山やヨガ、旅行などと本来同列にあるものだと思うのですが、どうもこの分野だけ、突出して行き過ぎている感があるような……。
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スピリチュアル女子の怖さはむきだしの欲望と結び付いている
スピリチュアルの本来の意味は「精神性」や「霊性」といったもので、目に見えない人間の心の領域を扱うものです。
日本では1995年頃から「ヒーリング」「癒し」として導入され、2000年に入ることから細木数子さん、江原啓之さんや美輪明宏さんによって広まりました。
スピリチュアルは日本人の神道的な感性や、自然崇拝などのアニミズムと非常に相性がよく、オカルト、エコロジー、平和主義にまで裾野が広がります。
自己啓発ブームとも相乗し、
1・努力することなく、それまでの人生を一気にリセットし、全く違う本来のすばらしい自分になれるという変身願望。
2・透視能力を備えた専門家の肯定的な言葉や静寂、香り等によってもたらされる深い安心感とリラックス、神秘体験。
3・超越的な非日常の中で遭遇する特別な自分や特別な人生が与えてくれる、人生や自分の存在の意味付け、優越感。
このように変質していきました。
さらに、せわしない現代では「ゆっくりと根本的な回復」ではなく「誰か先に悟った人にお金払ってチョッパヤで人生の正解を手に入れたい」という需要にこたえて、ビジネス化。
これに「いつまでも若く美しくありたい」「特別な何かでありたい」「あの女に負けたくない」という女性の普遍の欲望と競争心などが、不景気の閉塞感から脱する一手法としての自己啓発と結びつく接点に、カネの亡者にカネの匂いを嗅ぎつけられ、おかしな方向に暴発してしまったことが、現代のスピリチュアルの問題だと思っています。
感心するくらいどーしよーもない場所から「理想の女性の必須スキルネタ」を捏造してでも見つけてきて、現代に疲れた自分探し難民をかき集め、針小棒大にペテンまがいの理論武装、ファンクラブやオンラインサロン化したりNPO法人化したり資格制度を設けたりして、女性特有の同調圧力ポンプを動力源に、巧妙にちゅーちゅーお金を吸い上げるメソッドごとに仕切られた蜂の巣のごときサティアンが、あちこちに構築されています。
心を安らかに癒すのではなく、逆に欲望を解き放たせてエゴを煽ることを「心の解放」などとうたってスピリチュアルサティアン内で特権意識や選民意識を培養させることでお金を吸い上げるビジネスをしているのですから、これを「スピリチュアル詐欺」と形容せずになんと呼ぶのですか。
教祖が何か「特別なメソッド」を持っていると錯覚させられたスピリチュアル女子は、それを手に入れるために、前世と来世を含めた自分の全存在と自分の居場所と女のプライドと女の沽券をかけるようになるため、本当に怖いです。
決して少なくないカネを先行投資しているので、「モトを取らなきゃ!」という強迫観念が顔つきに出ていて、余裕がないんですよ(汗)。
何を言っても聞く耳持たないし、下手すればカウンター攻撃に遭いかねないので、壁に当たって砕けるか経済的に困ってゲル化する時を待つしかありません。
山田ノジル氏の『呪われ女子』
「いつまでも若く美しい理想の女性」を目指す努力を否定はしませんが、いくらなんでも努力の方向性を間違っていませんか?
今いる場所を、正確に計測してみましょう。
最近、トンデモスピリチュアル物件専門ライターの「山田ノジル」さんという方が『呪われ女子になっていませんか?』という本を出版しました。
スピリチュアルをはじめとした「各種圧力」の泥沼にハマっている女性が、一度立ちどまり冷静になって、現在地を確認するには最適の一冊です。迷えるスピ女子の地図とコンパスたりえる良書です。
スピリチュアルサティアン内で育成さ(せられ)れた特権意識や選民思想が打ち砕かれます。
すごくコミカルで軽快な文章で、心が弱った女性にかけられたトンデモスピリチュアル巫術の解呪魔法・毒素排出の祝詞を┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨と王蟲の大海嘯のごとく唱えてくれます、ぜひご一読を。
しっかりお医者さんの意見も掲載されているし、客観的で、今更ながらハッと気付かされることも多く、「ああ、こっちに行ったらマズイんだな」と、予防も可能。
地図に大きくバッテンつけられるので、むざむざ「どくのぬま」にはまって毒ダメージ受けずにすみます。21世紀のラーの鏡は毒の沼の中にはありません、本屋さんもしくはアマゾン、楽天ブックスにあります。
「ありのままに」という魔女の毒りんごを食べて自分を律することをやめ、力を抜きすぎてスピリチュアルアニマルになってしまったあなた!ラーの鏡を手に入れて人間に戻りましょう。
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呪われ女子に、なっていませんか? 本当は恐ろしい子宮系スピリチュアル
私は占いの他に、この本の項目のひとつ「オーガニック」にはまりかけたことがありますが、仕事が忙しく、途中から「やってられるか」になりました。
身近にいる人からの影響だったのですが、なんかもー細かい小ワザをいろいろぐだぐだ発信されるようになると、なにそれ?働く女性をディスってるの??と、途中から思うようになりました。
結局「低農薬玄米ごはん+焼きジャケ+野菜一品+卵」が基本メシとなっています。このくらいの緩さでいいんでない?
最近はもう「作るのが面倒だったら食べなければいいじゃない」になってしまい、時々プチ断食するようにもなり、さらに健康にいい毎日を送っています。
こういうのは「手間暇を楽しめる程度」までですよね。
しかし登山やヨガ、旅行と同じく、スピによって「本当の心の平安」を得たいという気持ちはわかります。
どうしたらいいのでしょう?
ではでは僭越ながら、「真のスピリチュアル」「テッパンで開運する方法」を、このブログにまでたどり着いた方にお伝えします。
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開運したかったら収入の2割を寄付すること。
世界の真のスピリチュアルは非常にシンプルです。
古今東西共通して開運する方法は「寄付」です。
イスラム圏でよく言われる喜捨がこれに該当しますが、つまり「対価を指定せずにお金を使うこと」が、開運のいちばんの近道です。
コンビニの募金箱に、おつりのじゃら銭を入れるだけでも十分なのですが、本気の本気で開運したかったら、収入の2割、20%を、慈善団体に寄付しましょう。
明日からいきなり収入の10%、20%を寄付することは難しいかもしれませんが、「手取り収入の1%」など、自分なりの基準を設けるのが、まずは一番いいです。
本業のみからしか収入がない人は、可処分所得から計算してもいいし、複数の収入源がある人は、そのうちのどれか一つの総所得額から計算する、というふうに、臨機応変に対応しましょう。
けっこうあちこちの自己啓発本で書かれているんですけど、瞑想とか引き寄せとかはみんな試してみるし、本やグッズも買うし、怪しげなイベントセミナーの高額な参加費は惜しまないけれども、開運したいはずなのに寄付だけは不思議とみんなやらないです。
結局強欲なんですよ^^;。宇宙信じていないでしょ??お金の執着を手放したんじゃなかったのでしょうか?
たいていの人は、「対価が手元に残る」もしくは「対価を受け取った気がする」ので、安心の方を取ってしまいますよね。
望ましいのは「収入の20%」と言われているのですが、「年収200万円以下の人は5%くらいでいいかも」と、昔読んだ本には書いてました。生活できる範囲で、ということです。
大切なのは、寄付したからといって見返りを求めないこと。
今日寄付したことが、来週返ってくるものでもありません。
私は本業がありますので、そちらの可処分所得から5%を寄付するようにしています。
まあ「可処分所得」ですから微々たる金額ですし、時にはそれ以下の時もありました^^;。
最近は国連機関のユニセフでさえ信用できないし、テレビ局主催の募金活動などもってのほか。収支を公開していない団体など論外です。
本来は直接人柄がわかる、信頼できる人が運営している団体に寄付したいと思うのですが、とりあえず最寄りの児童福祉施設に微々たる金額を直接寄付しています。
うーん、もうちょっと上手な寄付の方法がないかと思っているのですが……まだまだ模索中です。
私はまずは国内の子供の教育、ホームレス支援、動物保護かな。余裕があったら海外ですね。
年1回、年末の12月に家計簿を精算時に寄付額を割り出し、翌年分の年間予算から天引きする形で一括して寄付してます。税金の控除も受けられますよ。
はじめはお財布が痛くて辛かったのですが、慣れてくるとこう思えてくるんですよ、
「寄付って最高の娯楽だな」
と。
誰かの役に立てることが嬉しくて楽しくてしょーがないんですこれがまた★
服やアクセサリー買うのと同じくらい楽しいです、不思議なくらい心の平安が得られますので、おかしなスピリチュアルビジネスにお金を使うくらいなら、そのお金をぜひ寄付に使いましょう。
お金を人やモノに使ったら数字が減るのは当たり前、しかし人やモノに使わなかったら不思議と心が癒され安らかに穏やかになる、これがホントのスピリチュアル。
ダメな例
モノでもパワーストーンでもお告げでもオーラでもエネルギーでも縄文祭チケットでも詐欺ソルトでもチンケな心理資格でも、「なにかの対価を受け取るため」にお金を使っていたら、まったく開運にはなりません。
もちろん、お金持ちにもなれません。
↓↓↓はい、こんなことしても無理無理無駄無駄かたつ無理~。
※説明しよう!
これは「お金を気持ちよく使う」「使えば入ってくる」という心屋教にハマった小林麻耶さんの、週刊文春2016年4月28日号で「私、お金に恋しています」というコラムに掲載された「最近10万円を並べて眺めることにはまっています」という証拠写真です。
「何やってんだ」としか感想が出てきません、こんなことしているから、今は必死でブログ収入を維持するしかなくなってるじゃないですか。
なんでしょうね、この絶望感を伴う飛距離感は。
※子宮系近辺のことは、事例としてあまりに秀逸なので、継続して取り上げさせてもらっています^^;。
まとめ:人は受けた恩を忘れるが、世界はそれを忘れない
対価の内容を指定せずにお金を使うこと……これすなわち「寄付」に行き着きます。
本当に言葉の選び方が難しいのですが、私の場合は「自分を生かしてくれてありがとうっすー、はいどーぞー」という感覚ですね。
子供の教育についていろいろ思う所があるので、児童福祉施設を窓口として選んだだけ。
すると、いつしかチャンスとか人脈とか、何やら向こう側からやってくるんですよ、マジで不思議なことに。
あまりこういうことを書くと、事例を目当てに寄付する人がいないかなと思うのですがひとつだけ書くと、「絶望的に脱出不可能だった人材の墓場部署から奇跡的に私だけ脱出できた」なんてことがありました(笑)。
まあ、寄付のおかげかどうかはわかりませんけど。
人にお金を使うと相手からだいたい同程度の対価がもらえます。しかしこれは、結局は「自分」のためにお金を使っていることと変わりません。
しかし、「世界」「世の中」に広くお金を使うと、世界から予想以上の贈り物が届きます。
「ふるさと納税の返礼品」ならぬ「世界からの返礼品」とでもいいましょうか、「人からもらえる対価」はタカが知れていますが、「世界からの返礼品」はスケールが大きく、かつユーモアにあふれています。
この違いの見極めは、「対価の有無」です。
ほんとここ脳が麻痺させられて理解できなくなっている人が多いのですが、
・高額なツボ
・高額なお札
・高額なジェムリンガ
・高額なバスソルト
・高額なイベントチケット
・高額な民間資格
↑↑↑「使えば使うほどお金は巡ってあなたの元にやってくる」という甘い言葉にだまされて、こういうものにお金使ったら当然にお金は減るだけです。
使ったお金の対価としてこういうものが手元に入ってきたら、もちろん寄付ではありません。
寄付の対象は、教祖さまや、教祖様が販売するグッズではなく、「慈善団体」です。
こういうのも個人の趣味の範囲までならいいと思うのですが、これらは世間一般的にはスピリチュアルサティアンのみでしか使い道のない「おもちゃ」「グッズ」「缶バッヂ」「同人誌」にすぎません。
稚拙なリクツで家族や他人や世間をなにかの形で巻き込んだ場合、言い訳として全く通用しないので、徹底的に弾劾されます。
スピで開運したいくせに「このお金で何かを得たい」という、やましいKOKORO、おっと失礼、スケベ心をを持っていると、いつまでたっても開運できません。
自分を律することをやめて精神がゲル化した頭ゆるふわ女性より、世の中のために必要な貢献を模索している穏やかな表情の女性の方が、諭吉さんからも、現実世界の男性からも愛されることでしょう(笑)。
「お金のブロック解除」「宇宙銀行に預金」などと煽られてスピリチュアル銭ゲバ教祖にいくら貢いだって、あなたにいいことなんてなーんにもありませんよ。
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