アンバサダーという言葉をご存知ですか?
これどういう意味の肩書きなんでしょう?
この間、木村拓哉さんと工藤静香さんの娘のKokiさんが、ブルガリの「アンバサダー」に就任したというニュースが入ってきました。
あ、なんかkokiがハイブランド・ブルガリの何かに起用されたらしいけど、具体的に何するの?モデルもやるの?モデルってアンバサダーの別名なの?
というのが率直な感想だったのではないでしょうか。
ほかにも最近、TVや雑誌、WEB上で「アンバサダー」という言葉をよく耳にするようになりました。
「アンバサダー」って要するに一体何なのでしょうか。
そこで今回は、この「アンバサダー」についてご紹介致します。
【参考】
koki,の口元だらしない?口紅の選択ミスでイメージ戦略成功せず!
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アンバサダーとは「その会社のイメージを担う者」
結論を言えばアンバサダーとは、
「親善大使」「その団体などの普及に努める人物」、
もう少しわかりやすく言えば
「広報的な仕事をする人」のことです。
簡単に一言で言えば「ブランド大使」です。
アンバサダーを英語では「Ambassador」と書きます。
直訳すれば「親善大使」「外交官」。
この単語に経営的な権限や意味合いはなく、象徴的・イメージ的な役職を担う意味での「会社を代表する者」として、アンバサダーという人を位置付ける手法が増えてきました。
しかし通常イメージする広告塔とちょっと違うのは、アンバサダーは、「ブランドの既存顧客」「ブランドの関係者」の中から選ばれることが多い点です。
スポーツ選手にたとえるとわかりやすいのですが、現役引退後に最終所属クラブ・団体の広報活動に携わる際に与えられる肩書きであることが多いです。
例えば元プロ野球選手の草野大輔さん。
草野さんは東北楽天ゴールデンイーグルスに所属していましたが、引退後、「楽天球団のアンバサダー」に就任しています。
一定期間、楽天球団に籍を置いており、楽天球団の良さをよく知っている人が「楽天球団のイメージの体現者」「楽天球団の顔」を担ってもらえる人物であるとみなされ、広報役としての肩書きがついた形です。
一般にファッションモデルは、身に付ける服やアイテムが主役です。
モデルそのものに人気が出ることも多いですが、アイテムの「媒体」のひとつに過ぎませんので、アンバサダーではありません。
インフルエンサーとアンバサダー
↓↓↓ブルガリの公式インスタグラムで公開されたKokiの動画。うーん、ちょっとぎこちないかなあ。
初々しさというかみずみずしさがたいへん可愛らしくて、ブルガリというハイブランドの看板を任せるには、ちょっと早かったのではないかと思うのですが……。
さて、アンバサダーとインフルエンサーの違いについて考えましょう。
この二つの違いは、
●インフルエンサーは注目を集めるのは得意だが、それが必ずしも売上に貢献する保証はない
●アンバサダーがオススメすれば売上に直結する
という点にあります。
どう違うかというと、アンバサダーはそのブランドの大ファンでありヘビーユーザーである、そのブランドのファンであり、良さをよーく知っている「顧客の1人」なんですね。
インフルエンサーのように「一過性の客」「一見さん」ではない。
●そのブランドの良さをよく知っていて、すばらしい経験の「証言者」になることができ、
●そのブランドに対する熱量を発する「影響力」を拡散させる手段があり(フォロワー数の多いSNSを持っている、顔をよく知られているなど)、
●同時にクチコミで他人を動かせるほどの「信頼」がある。
要するにブランドが「釣った魚(顧客)」と手を取り合って、一緒に市場開拓できるマーケテイングが可能な存在、です。
アンバサダーはブランド側にとっても手を組んでメリットのある、顧客の中でも大きな力を持っている人であることが必要です。
単なる一顧客ではアンバサダーにはなれません、「よりハイスペックな顧客」が望ましいのです。
ブランドのヘビーユーザーであり、その良さをトコトンまでよく知っているからこそ、インフルエンサーとは違って、アンバサダーのクチコミには非常な重みがあるのです。
一言で「ブランド大使」とまとめても、適当にそこらのタレントから選んだ「1日署長」「観光大使」のようなお飾りではなく、お互いの「ブランド価値」と「影響力の強さ」を尊重しあった関係と言えます。
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歴代のブリガリ・アンバサダー
デパートの1Fのフロアに、ブルガリをはじめとしたハイブランドのお店がずらーーっと立ち並んでますよね。
恐れ多くてお店のスペースにはなかなか足を踏み入れられないものですが、こういう「近づきがたい」イメージってどうやって生まれるのでしょう。
ブルガリは本来、自分たちのブランドをどう捉え、「自分たちのブランドの理想の顧客」とはどういうタイプだと考えているのでしょうか。
それは今までのアンバサダーを見ればわかるはず。
なんたってアンバサダーは、そのブランドから見た「理想の顧客そのものの姿」なのですから。
とりあえず2人ほどピックアップしました。
まずはスーパーモデルのリリー・アルドリッジ(2018年で33歳)
2003年、17歳にして、リリー・オルドリッジはスペイン版「ヴォーグ」誌の表紙を飾る。
世界的なランジェリーブランド「ヴィクトリアズ・シークレット」のファッションショーに欠かせない、世界最高峰のファンタジー・ブラの看板モデル。
#WakeUpLove with the #CHCarolinaHerrera love challenge by tapping the link in our profile. Blinding in red, @lilyaldridge immortalizes the fresh and feminine scent of the new #CHLEAU pic.twitter.com/XxLHgzQXUH
— Carolina Herrera (@HouseofHerrera) 2018年3月3日
次に、ベラ・ハディッド(2018年で22歳)
この人もヴィクトリアン・シークレットのモデルを経験しています。
↓↓↓もうこういうレベル。
ベラ・ハディッド、迫力バストあらわ“女神のランジェリー”で舞う ジジとの姉妹共演ならずも存在感<ヴィクトリアズ・シークレット ファッションショー> #ベラ・ハディッド #VictoriasSecret @bellahadid https://t.co/0NViVKCKTg
— モデルプレス (@modelpress) 2017年11月21日
実際にはどうかはわかりませんが、少なくともふたりとも「ブルガリの重要顧客」というスタンスは維持しているはず。
アンバサダーという立場の性格から考えて、ジュエリーメインのブルガリのアンバサダーをやって、一方で同じジュエリー会社のティファニーのアンバサダーをやる、という可能性は低いです。
いちどブルガリのアンバサダーを経験したら、その人はハイジュエリー業界の中では「ブルガリの顧客」の人なのです。
イメージ保持のためにも、ほかのハイジュエリーブランドに浮気はしないでしょう。契約書の中にもそのへんのことは盛り込まれているはず。
アンバサダーは「ブランドのアイコン」であるだけに、今までのアンバサダーメンバーを見ていると、このブランドはどういうイメージ戦略で商品を売っているのか、というのがわかります。
……こういう顔ぶれに15歳の少女、ですか……。
パソコン画面越しでも伝わるようなみずみずしい若さにハイブランドをオンするのは、ちょっと早かったんじゃないかと思うのですが……。
正直、こうして見ると、欧米のセレブ業界の人たちが、日本というマーケットをどういうふうに捉えているのかがうすうすと察せられます。
世界基準の「上流の美」を理解するには、日本人はまだ未熟だと思われているのでは?
それとも今後はロープライスの品を展開して、10代~20代の若い層を取り込みたいと思っているのか??
などと考えてしまいます。
ブルガリという高級ブランドが日本のマーケットを開拓するアイコンとしてKokiが選ばれたのには、表向きのコメントとはまた別の理由があるはず……。
普通のモデルでも十分だったと思いますが、経験値や年齢の観点から、モデルではダメが出たのでしょうか。
日本人に対する影響力の大きさで選ばれたのかな……。
まとめ
アンバサダーは、ブランドにとっても一緒に仕事をしてメリットのある、とりわけ影響力を持った重要顧客(または関係者)のことです。
インフルエンサーのように一過性の関係ではなく、自分のブランドの熱烈な「ファン」「顧客」、もしくは先ほど挙げた草野さんのように、「元関係者」の中から選ばれます。
自分の組織のテリトリー内にいるお客さんや関係者の中から
●この人は以前から我が社の商品の良さを理解してくれているし、
●ブランドイメージもよく体現できる人で、
●かつ良い宣伝になってくれる影響力を持っていて(SNSの普及による)、
●我々と一緒にブランドの価値を高めてくれる商売ができる存在だね
という基準で選抜されるのがアンバサダーです。
顧客の中から選ばれるので、通常は無報酬か、ギャラがあってもそんなに多くないことが通例らしいです。
ブルガリ側の視点から見れば、今回のKoki起用は、「日本顧客向けの広報戦略」なのでしょう。
国民的アイドルの木村拓哉の娘とあれば、全国的に認知度が高いですからね。
アンバサダーの真骨頂は、「この人がブルガリを勧めているのなら、私も買ってみようかな」と周囲の人々に思わせられる存在であるかどうかです。
ここの情報発信が企業側のモデルや広告から出るものではなく、「そのブランドを熱烈に愛する有力顧客からの情報発信」であることに、大きな価値が生まれます。
……というかKokiはそもそもブルガリの顧客なのでしょうか?お母さんの方じゃない^^;?
という疑問は少々残りますが、このチャンスをうまく使ってほしいものです。
【参考】
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