美輪明宏の霊感は本物?家族を想う心が霊能者への道を拓いた

美輪明宏さん、もう83歳になるんですね……!

お年を召されてますます言葉に深みが増し、美しく、ピカチュウのごとき神々しさが輝きます。

何がきっかけかは忘れましたが、昔、いろいろ悩みがあった時に美輪さんの著書に出会って救われました。

あの頃読んだ本のアドバイスが、今になってますます骨身に沁みる今日この頃。

最近は霊の話はしなくなりましたが、以前からそれでお金を稼いでいるわけではなく、年長者の人生経験の中で培った知識が基になった内容で、そのなかにさりげなく霊の話を盛り込んでいるように思えます。

美輪さんを見ていると、「人生経験」と「霊能力」の境目がわからなくなってくるんですよね(笑)。

美輪さんが、霊能力を得るまでのことを調べてみました。

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美輪明宏さんの家族の絆

美輪明宏さんはもともとの名前を「丸山明宏(まるやま・あきひろ)」さんといい、1935年に長崎県で生まれています。

5人兄弟の次男で、実家は長崎市内の「丸山遊郭」と呼称された遊郭街にあり、父親は「世界」という名前のカフェを経営していて、10歳の時に長崎で被爆も体験しています。

美輪さんの実家は複雑で、父親が再再々婚しており、父親は後年病気になり実母と義理の母親2人は早く他界・失踪してしまい、美輪さん一家は貧乏生活を余儀なくされます。

「親でもなければ子でもない」と実父に故郷を追い出されるようにして15歳で音楽を学ぶために上京し、17歳でシャンソン喫茶「銀巴里」との専属契約を交わし、歌手デビュー。

ここの稼ぎで血の繋がらない弟たちをすべて面倒を見て、学校を卒業させて一人前の社会人に育てあげ、自分を捨てた父親のサナトリウム代までも捻出しています。

弟たちを想う心が天に通じる

美輪さんは、一人目の義理の母親である「輝子母さん」という女性に育ててもらっていて、この女性に非常に恩義を感じていました。

父親と実兄は病気になり、美輪さんが送ったお金で入院したため、女中を雇って生活していましたが、美輪さんのすぐ下の弟2人(輝子さんの子)と、さらに次の義母が生んだ末弟との待遇の差に怒り、高校を卒業した順に東京に引き取っています。

家族の病院代と生活費の仕送りの他に、弟たちの大学の学費もかかってきたため、美輪さんの金銭的な負担は大きかった。

美輪さんは、ある時、必死で天に祈りました。

「神様、お母さんたち、何とか僕にお金が授かりますように。どんな仕事でも構いません、平凡でいい子な弟たちに学歴をつけてあげるために、やっぱりまとまったお金が必要なのです」

この心が天に通じたのか、まもなく奇跡が起こります。

この時のことを、美輪さんは「凄まじく大きな見えない力が働いた」と形容しています。

その日から銀巴里の歌手の仕事が上手くいき、スターへの階段を上り始めることになったからです。

22歳の時の「メケメケ」のスーパーヒット。

弟たちの入学金や学費がわけなく手に入るようになり、無事に大学を卒業させることができ、後には実兄が上京する時の面倒まで見ています。

美輪さんはもともと無神論者だったのですが、後年、法華経の信仰を持ちます。

この時、法華経の行者さんを呼んで「輝子母さん」の供養をしていたら、彼女の霊が行者さんに乗り移り、血の繋がらない義理の息子である美輪さんの手をとって、何度も頭を下げてこう言ったそうです。

「あなた一人に皆が苦労をかけて、本当に申し訳ありません。どうぞお願いです、この子達を見放さないでください。子供たちがちゃんと一人前になるまで、私は死んでも死にきれず、あの世にも行けないでおります。私はこの子達が幸せならどうなっても構いません。どうかよろしくお願いします。お願いします」

この時、美輪さんはあることに気づいたといいます。

「自分はひどい勘違いをしていたのではないか。僕が一人で働いて苦労して、お金を稼いで弟たちの面倒を見てやっていると思っていたことは、愚かな錯覚で、馬鹿げたヒロイズムだったのではないかしら。

僕が働いた結果お金を稼いだのではなく、実は弟たちの母親が、苦しい思いで天を走り回ってお金を集め、それを僕に送り、僕はこの世の入口の銀行でそれを現金化し、弟たちに手渡す役目を果たしていただけに過ぎないのではないか」

自分の「高慢な思い上がり」に気づいた美輪さんは、もう仕事の選り好みをせず働きに働き、お金を稼ぎまくります。

霊能力がどうこういうより、美輪さんのこういった物事の捉え方がすごくて、心がけというか畏れというか「目に見えない何かを信じる心」がまず大事なんだと思います。

霊とか精神世界とかスピリチュアルを否定するのは人それぞれですが、死後の世界とかあの世この世の存在まで「そんなものない」と言い切るのは、いくらなんでも危険なのでは。

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美輪明宏さん、信仰を持つ

基本的に無神論者だった美輪明宏さんが法華経に入信したきっかけは、昔のタンゴダンスの先生と再会した時に「信仰に入って今の運勢を維持しなさい」と忠告されたため。

最初は辞退した美輪さんですが、後日、その先生の紹介という口上で、霊感を持つ男性が家まで訪ねてきます。

その男性が、美輪さんの実家がもともとは法華経だということをズバリと言い当てたのです。

それでも信じなかったリアリストな美輪さん。

しかしその1週間後、友人の家にたまたま来ていたお坊さんに、まるで口裏を合わせたのかのように同じことを言われたため、さすがに気になって、最初の男性を呼んで先祖供養を始めます。

しかし、やっぱり何だかいいようにされたような気がして癪に障った美輪さんがお祈りを止めてしまったとたん、仕事がうまくいかなくなり、株でだまされるなど、それまで貯めたお金があっという間になくなってしまいました。

これは「メケメケ」がヒットした1年後、自分が同性愛者である事を公表したことなどが原因で美輪さんの人気が急落した時期で、以降5年ほど東京の底辺を這い回ることになります。

「小林先生」との偶然の出会い

まずいと思った三輪さんは、知り合いに白檀のマリア像を作ってもらい、吉方位へ土を取りに行くことにしました。

もう神頼みしかなかったのです。

友人の車を使ったのですが、その友人に同乗を頼まれたのが2人のおばあさんで、このうちの一人が「小林さん」。

この女性は、美輪さんの信仰の先生になります。

実母が亡くなったことを言い当てられ、不思議なものを小林さんに感じた美輪さんは、吉方位取りを中止して途中で寄ったお寺で、供養のお経をあげてもらいます。

これがきっかけで、美輪さんは小林先生の道場に通うこととなりました。

小林さんは美輪さんが祈る姿を眺めて、こう言ったそうです。

「この方は、ふつうの人ではない。合唱している時のお顔が菩薩のようだ。ただの方ではないらしい。どうか、しっかりご修行なさってください」

美輪さんは信仰によって心を強く持つことで、苦しい時期を乗り越えることができました。

改名、霊力の目覚め

美輪さんは色即是空を見渡す「第二の目」に続く「第三の目」を徐々に開眼していくのを感じていたといいます。

この頃に父親が地元の長崎で亡くなりました。

電報を受け取ってすぐに駆けつけたものの死に目は間に合わず、長崎に向かう汽車の中で目を瞑る父親の顔が脳裏に浮かんだ時、「ああ、間に合わない」とわかったそうです。

この頃のエピソードがちょっと面白くて、美輪さんはものすごくいい方向に引越しをしたのですが、方位を占った法華経の行者さんに

「これだけ素晴らしい方位や時期というのはそうそうない。引っ越してから45日間は外泊せず、夜12時にまでに必ず帰宅してください。

これを破ったらせっかくの強運が根付かない。

しかし、最強の方位である分、その分強い邪魔も入ってくる。なんとかあなたに強運を根付かせないよう頑張るものが現れる。

心を強く持って、とにかく45日間これを守ること」

と忠告を受けていたんですね。

ちょっとホラーですね……。

で、「父親の死」というすごい形で強力な邪魔が入り、結局は美輪さんにこの強運は根付かなかったのです。

自分の運より親の死に目に立ち会うことを優先した美輪さんらしい選択でしたが、忠告どおり、その後しばらく様々なトラブルに見舞われてしまいました。

美輪明宏に改名

1971年、地道に修業を続けていた美輪さんが36歳の時、読経中に『美輪』の字が浮かびました。

姓名判断を調べると完全無欠な画数だったため、神が与えてくれた名前だと思って丸山明宏から美輪明宏に改名することにしました。

それ以降、何か「上の方」から「不幸な人を助けるお役目」を授かってしまったといいます。

その人を見ただけで、悪いことをしている人を見抜けるようになってしまった美輪さん。

「目の前のその人の助けになれ」と上から指令が降ってきても、そんな悪い人に関わりたくない美輪さんは「いやでございます」と抵抗するのですが、と返事するまで金縛りにされるという強硬手段を取られるため、不本意ながら仕方なく手を貸すことも多いと話しています。

表に出さないだけで、こうやって美輪さんに救われている人はたくさんいるのだと思います。

美輪さんの霊能力の開花は、

・家族を思いやる心に端を発し、

・仕事は一切手を抜かずに打ち込み、

・自己の向上に邁進し続ける

ことがコツなのかな。

これらができれば、みんな霊能力開花できるんじゃない?すげーハードル高いけど^^;。




四柱推命で簡単鑑定

私は霊とか超常能力などは個人的にはあると思ってますし、生年月日でその人の生まれつきの資質を統計学的に観察する知識が少しだけあります。

おもしろそうなので美輪さんの命式をさらっと眺めてみたところ、「強力な霊能力を持っていても何の不思議もない」というタイプです。

下の図は、4000年くらい前、中国人が今よりはるかに賢かった時代に考案した、「四柱推命」という占いです。現代においても中華圏の人は、広く使っています。

<マニアック四柱推命より>

この命式表を見ると、美輪さんは生まれながらスターになるべくして生まれてきたような人です。

細かいことは省きますが

・ひとりでもぜーんぜん平気なタイプ

・まばゆい光を発する美しい宝石のような性質で、人の目につき心を奪いますが、

高価なため所有するには手が出しにくい。

・身内・兄弟はまったく力になってくれない、むしろ足を引っ張る

・恋人や兄弟は遠くにいる、離別しやすい

・苦労人

・お金は入ってくるし貯蓄もするけどたまらない

・おしゃれ好き

・恋人多数(笑)

・何かだらしない部分がある(美輪さんの場合は恋人関係かな?)

こういった事象が、すべて出ているんです。出生時間がわかればもう少し詳しく見られるんですけどね。

とくに「霊感が強い」という根拠は「辛」「乙」「丁」という字で、このうち「辛」の字を美輪さんは2つも持っています。

「辛」という文字がひとつあるだけで十分に「強い霊感を持っている」とされます。

見方もいろいろありますが、「辛」がある場所もいいんです。

「日柱」「月柱」という、「強い影響力を発揮する」場所に「辛」があります。

一番右上の年柱に「乙」という字があり、若干影響力が弱まる場所にありますが、これも霊感が強いことを示す字です。

浮き沈みの激しい水商売のような仕事をする人は、やはり何か信じるもの、信仰を持って心を強く持つことが多いです。

家族全員の面倒を見ながら収入が不安定な職業である歌手を続けた美輪さんが、何かしらの信仰を持つことは別におかしなことではありません。

その過程で結果的にもともと持っていた霊能力が開花していっても、何ら不思議ではないタイプなのです。

素質は十分以上にあります。

しかしそれ以前に美輪さんは、困難に負けずまっとうに努力し、美しさと上品さに磨きをかけながら、あらゆる才能をフルに活用してこられた方です。

今後10年の流れも良さそうなので、まだまだテレビであの麗しいお姿をお見かけしたいです。

まとめ:もはや人生経験が霊能力

目に見えない力を信じるというのは難しいですね。

「生まれつきの資質を観察する知識」を持っていても実社会では何の役にも立たないように、美輪明宏さんに霊能力があってもごくごく限定された状況下で有用になるものなのでは?

霊能力やに占いに頼る時は頼るのもいいですが、その後は一人だけの時間を持って、自分と向き合う時間が何より大切だと私は思います。

そして落ち着いてから、仕事に必要な現実的な知識や技術、人のあしらい方、教養、冷静さや心構えを学んだほうがよっぽど充実した人生を送れます。(今になってしみじみわかる、この言葉の味わいの深さよ……(涙)!!)

美輪さんの言葉には、さまざまな実戦経験や人生経験に基づいた実質的な知恵が実に満載で、これがもう「霊能力」なみといえるのではないでしょうか。

私は美輪さんご自身が「自分には霊能力がある」「自分は天草四郎の生まれ変わり」と発言しているのなら、もうそのとおりだと、それでいいじゃないかと思っています。

あれだけ麗しいんですもの。

万が一、美輪さんに霊視してもらえる機会があったとしても、だいたいの人は「脇が甘い」「依存心強すぎ」「いつまで夢見てるの」みたいな言葉で一刀両断にばさっと切られることでしょう(笑)。

美輪さんが普段からコメントしている実際的な対処法を身につけることで、「霊的な悩み」など消えてしまうと思うんですよ。

厳しい人ですが、やっぱり優しいですよねこの人。

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