プーチン大統領お元気ですかああ!
ロシア共和国極東地域のさらに海を越えた北海道民・あなたのファンのモチ子です!
北海道民にとっては北方領土の関係で複雑な感情を抱いてしまいますが、隣の大国・ロシア共和国の大統領であるウラジミール・プーチン氏は、間違いなく世界の超一流の人物。
アメリカや日本のトップを褒め讃えるのに少々躊躇してしまう昨今^^;、確かな実力に裏付けされた「男の品格」を持っている漢の中の漢です。
いやもうファンだなんてのんきなこと言ってるのもどうかと思うんですけどね、やっぱり世界中に一定のファンを作ってしまう魅力がどうしてもある人ですよ。
柔道の有段者で運動神経抜群、元KGBのスパイでデスノートを常に携帯していて、ポーカーフェイスだけで人を半殺しにでき、舌鋒鋭いプーチン大統領のイメージは、まさに強面。
大国ロシア中がひれ伏するリーダーですが、犬好きとしても知られています。
2003年、小泉元首相がイグノーベル賞に輝いた犬語翻訳機「バウリンガル」をプレゼントしたこともあるくらいですから、プーチン大統領がいかに犬好きであるかが伺えます。
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秋田犬の「ゆめ」の現在は?
「ゆめ」とは、2011年の東日本大震災の時にロシアから支援してもらったお礼として、秋田県知事が東北地方を代表し、犬好きのプーチン大統領へ、翌年秋田県が送った秋田犬です。
この犬はプーチン大統領によって「ゆめ」と名付けられました。
由来は、日本語「夢」から音をそのままにして名付けたそうです。
秋田犬とはしつけが難しい犬種で、しつけに失敗した場合、凶暴性のある性格になってしまう可能性があるので、主従関係をしっかりと教えておく必要があります。
ロシアに専門家が同行し、秋田犬の扱い方をしっかり説明したとか。
ゆめがロシアに行って7年が経過しますが、その後どうしているのかなと思って調べたところ、最新の動画が2016年12月、日本の外交官がロシア公邸を訪れたとき、プーチン大統領はゆめを連れてきました。
「ゆめは元気にしているぞ。ちゃんと可愛がってるぞ。オレ犬好きなんだからな」というプーチン大統領から日本へのメッセージです。
プーチン「これが私の愛犬。敵とみなした者にはよく吠えて知らせてくれるのだ。」
ゆめ「ワンワンワンワン‼︎」
外交官「…(^^;)」
広い空間なので声が響きますが、この動画だけでゆめがプーチン大統領を守ろうというけなげな意志が伝わってきます。
だってプーチン大統領に向かって吠えてないもん。周囲の記者やカメラマンに向かって威嚇してるんです。
ゆめがプーチン大統領を主人だと認めているのがわかりますね。ゆめ頑張れ!
2016年12月に山口県で安倍首相とプーチン大統領との会談の際、安倍首相はプーチン大統領に秋田犬を贈ろうとしたのですが、結果として断られてしまいました。
次の秋田犬を受け取ってもらえると思っていただけに、この報道にはショックを受けた人が多かったようですが、安倍首相もちょっとワンパターンじゃね。
プーチン大統領側としても、こういったやりとりで勝手に友好ムードが盛り上がるのを嫌ったのでしょうし、同じ国から2回も犬をもらうことのバランスも考えたのでしょう。
↓↓↓さて、羽生結弦選手カレンダーを上回る売上を誇った、こちらの2019年カレンダーの4月のページに「ゆめ」ちゃんがいます。
「強さ」「男性らしさ」をアピール目的でもあるとは言え、いかにも冗談が通じなさそうな顔したロシアの大統領が、写真集と紙一重のカレンダーを出版してるんですよ、すごいサービス精神だと思いません? いいお小遣いにもなるんでしょうけど。
2018年のカレンダーは、戌年に合わせてゆめが表紙を飾りました。
ロシア国民からも大人気のプーチン大統領が飼ったことから人気が出て、「プーチン大統領の犬と同じ種類」という触れ込みでブームになり、現在でも好かれている犬種で、フィギュアスケートのザキトワ選手も、秋田犬「マサル」をプレゼントされています。
ゆめの現在は、2017年12月に、ブルガリアから贈呈された犬とプーチン大統領とのスリーショットの写真が公開されていて、かわらず元気な様子が確認できます。
ちなみに、ゆめがロシアに行く時は、航空会社の計らいでビジネスクラスに搭乗したそうです。なんて超VIP待遇。
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プーチン大統領の動物伝説
プーチン大統領は、外交の場でも犬をよく登場させます。
コニー(ラブラドールレトリバー)
2007年、プーチン大統領は、当時飼っていたラブラドール・レトリバーのコニーを連れて、ドイツのメルケル首相と会談しています。
女性相手なので「可愛いでしょう?」と一緒にモフモフ友好したかったのでしょうが(笑)、メルケル首相は犬が苦手。
しかもレトリバーってけっこうな大型犬で、プーチン大統領の意に反して困惑の表情を浮かべ、怖がってしまいました。
犬を連れてきたのはサプライズだったようで、喜んでくれると思ったんですよきっと。
その様子は世界中で注目されました。後にプーチン大統領はメルケル首相に「あの時はすみません。悪気はなかったんです」と謝ってます。
ロシアという国は伝統的に、政治に女性は関わるべきではないという考え方があるのですが、多分考えを巡らせたのでしょう、ロシアにはいない強く有能な女性政治家・メルケル首相との距離のとり方に。
動物を前面に出せば気に入ってくれるだろうと、ガードが下がって腹を割った話がしやすいだろうと、自分の顔が怖くていろいろ誤解が多いことを自覚していたプーチン大統領のレディ・ファースト的なパフォーマンスだったと思うんですよあれは。
漢の中の漢・ウラジミール・プーチン氏なりの、そんなメルケル女史への気遣いだったと、私は思っています。(いくらなんでも外交の表舞台で、犬をけしかけるなんてしませんよ。)
政治のことはそれはそれとして、こういうとこ優しくてチャーミングだと思うんですよね。
「かわいい」の語彙の範囲がロシア語とドイツ語との間に差がありすぎて、逆効果だったけど。
この愛犬コニーは2000年に、当時ロシア連邦非常事態相で現国防相のセルゲイ・ショイグ氏からプレゼントされた犬で、2014年に死んだときは、週刊誌で特集が組まれたほどに、ロシアでは有名な存在でした。
コニーは8匹の子供を産んでいて、その内3匹をプーチン大統領が飼っています。
バフィー(ブルガリアンシェパード)2010~
2010年にブルガリアを訪問したプーチン大統領は、ブルガリア大統領からブルガリアン・シェパードのバフィを贈られました。
子犬を手渡されたプーチン大統領は、いつものポーカーフェイスを崩して笑顔を見せ、頬ずりをしている姿で世界中に新たなファンを獲得。
やるなブルガリア。
多分このブルガリアの例を見たのか、2012年に日本から秋田犬のゆめが続けて贈呈されました。
ゆめがロシアに行った時は、先にコニーやバフィーがいましたが、すぐに仲良くなったそうです。
ヴェルーヌイ(アラバイ犬)2017.12~
トルクメニスタンのベルディムハメドフ大統領がプレゼントしたアラバイ犬。
中央アジアを起源とする非常に古い犬種で、トルクメニスタンでは昔から牧羊犬として飼われていました。
トルクメニスタン国の「国の犬」に指定されているのですが、この時は大統領の「掴み方」で世界中に物議を醸しました。
#РИА_Видео
Президент Туркмении поздравил Путина с прошедшим днем рождения и подарил щенка алабая https://t.co/G2RfRu6YCz pic.twitter.com/SbwZscx92T— РИА Новости (@rianru) October 11, 2017
外交の表舞台ですから、大国ロシアとの友好をアピールする必要はあるのですけれど、この後のプーチン大統領の表情と動作に注目してください。
マスコミが写真を撮るのを礼儀上きちんと待ってから、それでもわりと早めのタイミングで足早に近づき、犬をいたわるように受け取っています。
本当に犬の扱いに慣れていることがわかりますし、なんちゅう優しい手つきでしょうか。
ここではムクムクコロコロな可愛い子犬ですが、本来は超大型犬に分類され、勇敢で警戒心が強く、闘犬として育てられることもあるようです。
日本での認知度は低く、現状は手に入れることが難しい希少種で、またその後の飼育なども簡単ではありません。
ちなみに「ヴェルーヌイ」とは、ロシア語で「信頼」「忠節」という意味です。
プーチン大統領は若い頃は諜報員だったので、周囲の人が誰も信じられず、無償の好意を向けてくれる犬が好きになったのです。
まとめ:日露基本条約が締結されたら北海道犬とシベリアンハスキーを交換じゃろJK
動物が外交の手段になるのは、相手が超大国かつ超一流の実力を持った人物だからです。
特に犬は、「我々はこの犬のようにあなたに逆らいませんよ」という小国側のメッセージでもあるんですよこれ。見ている側はなごむけど。
さらに犬一匹の交換で、小国に対する寛大な態度を世界中に示すことができ、ギャップ萌えで印象もよくなって、イメージ戦略にも抜群です。
(少なくとも表面上は)お金でもなく女性でもなく、犬をもらうくらいで友好のシンボルにセットできるくらいの余裕と怖さが、大国側にあるということ。
日本がロシアに犬を送ったのは、「災害援助のお礼」という人道援助的意味合いがあったため、例外的でした。
まあそのですね、一地方の県知事ならそれで済むんですけど、その後「犬いりませんか」とプーチン大統領にお伺いをたてた安倍総理のトンチンカンさが……なんていうかさ……残念ですよね……。
次は「ニャウリンガル」でもプレゼントして、プーチン大統領とジョークで笑い合えるくらいのことできないのかなあ。
ちなみにブルガリアもトルクメニスタンも、ガッツのある大型犬を贈っています。ここでチワワなんて贈ったら「こんな軟弱な犬をよこすなんて、俺を馬鹿にしてるのか」になりますので、いろいろ配慮が必要です。難しいですねーエライ人との付き合い方って^^;。
公人としては本当に手ごわい人物ですが、私人としてはかなりフランクでおちゃめでジョーク好きという側面がある人。
忙しい身なので毎日面倒を見ることは不可能でしょうが、徹夜でコニーのお産に立ち会ったこともあり、プーチン大統領は可能な限り、自分で世話をしていると考えられます。
現在少なくともプーチン大統領のもとには、コニーの子供3匹、バフィー(ブルガリア)、ゆめ(日本)、ヴェルーヌイ(トルクメニスタン)の6匹がいると思われます。
外交に使われた形ですが、犬たちの行き先がプーチン大統領で本当に良かったです。
ずっと元気でいて欲しいです。
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