一般の婚約にあたる『納采の儀』は、皇室の伝統的な行事ではありますが、皇室典範で規定された公的な義務ではありません。つまり、眞子さまの納采の儀は、秋篠宮家のプライベートな行事なのです。ですから、それをしなければ眞子さまは絶対に結婚できない、というわけではないのではないでしょうか。
ああそうね、そういう解釈もできるかもですね(笑顔)。
少し前に眞子さまが納采の儀をすっとばしてアメリカに駆け落ち婚するというニュースが流れていましたが、まあもうどうでもいいんじゃないの。
あのですね、私たち国民は皇室の方々に対し、我々と同じ金銭感覚を持つことや、特段質素でいることを望んでいるわけじゃないんです(あんまり派手にはしないで欲しいけど)。
皇室の方々は制限付きの自由しか享受できずに窮屈かと思いますが、その代わりに多大なる影響力と世界第一級の教育を受ける環境、世界中の上流階級の方々との特別な交流・人脈をお持ちです。
世界の歴史的に見てもまさに「貴種の中の貴種」。
ゆえに、ノブレス・オブリージュ(高貴さは義務を強制する)……つまり財産、権力、社会的地位の保持には、責任が伴うことの意味を忘れないでいただきたいだけなのです。
納采の儀とは皇室の儀式のひとつで、皇族が結婚するにあたって行われるもので、結納の起源となったもの。
結納って皇室が起源なのですね。
最近、黒田清子さん、千家典子さん、守谷絢子さんと立て続けに結婚が決まり、納采の儀のニュースが数年おきに流れ、けっこうメジャーな儀式になりました。
納采の儀って約5分で終了する地味な儀式ですけど、手続きがちゃんと順番どおりに進んでいくのはやっぱいいもんだなーと感じさせてくれますね。
【参考】
美智子皇后の若い頃!幼少期から婚約決定まで!絶世の美女でしょこれ
納采の儀の品物は?
皇室のしきたりとして、納采のお品(結納品)は決まっています。
基本的な内容は、
・雌雄の鯛
・一荷(瓶6本)の清酒
・緞子(どんす)※厚地で光沢のある高級織物
となります。
鯛については、昔はちゃんと現物のナマモノを収めていましたが、現代はお金に代えて納めるようになりました。
参考として、黒田慶樹さん側が清子さん側に贈ったのは
・一対の鯛←ナマモノ?!
・清酒3本
・ドレスの生地二巻
です。
結納品のお返しとして、女性側は男性へ結納金のお返しの返礼品を贈ります。
黒田清子さんと黒田慶喜さんが結婚した時、天皇・皇后両陛下から黒田家に届けられた納采の品物は、
・雌雄の鮮鯛一対 ←ナマモノ?!
・清酒一・八リットル入り瓶三本
・ウールの背広地二巻(二着分)
おそらく黒田清子さん以降の納采の品も同様の内容でしょうが、「鯛」はナマモノなので、現金で納めるようになってきています。
鮮鯛(せんたい)の代料(だいりょう)と呼ぶもので、一般的には数万円の現金を包みます。
しかし皇室行事の納采の儀において、世間一般のようにお金を包むことはありません。熨斗袋の中に現金は入っておりません。
また、清酒については、宮内庁御用達の蔵元から直送の清酒が使われます。
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男子皇族の納采の儀
最近女性皇族の納采の儀が続きましたが、男性皇族が結婚する場合も納采の儀が執り行われます。
手順は、
1 皇族の両親である天皇と皇后(宮家の場合、当該皇族の両親)が使者を結婚相手の実家へ供物を持たせて派遣する。
2 使者は結婚相手の両親に、納采の旨を伝え、供物を進呈する。
3 両親は供物を受けとる。
4 使者は供物が嘉納されたことを天皇、皇后に報告する。
天皇家の使者を自宅に招くというのですから、(宮内庁の援助もあるでしょうが)妃側の準備も大変です。
男性皇族の納采の義は、おそらくあと20年近くないものと思われます。
雅子さまの納采の儀(1993年4月)
一番最近の男性皇族の納采の儀は雅子さまで、26年前!
納采の儀は女性の実家で行われますが……ええと、これだけの大きな部屋は一般家庭にはありませんよね(汗)。
↓↓↓両側に雅子さまのご両親がいるのですが、雅子さまだけ見たかったのでカットしちゃいましたすみません。
す、す、す、す、すっごい綺麗なお着物おおおおおおおおおおおお(°д°)!
この頃はあんまり皇室に興味なかったのですが、今改めて写真を見ると、ほんと光り輝いてますね。うーつーくーしー。
紀子さまは皇室から紹介された京都の老舗で着物を誂えましたが、雅子様は違うお店に注文。
ああ、こういうところが叩かれる原因になっちゃったのかな。私はふつうに綺麗だと思ったけど。
もうね、何やっても叩かれるのが「皇太子妃」。
昔なんか「東宮妃が男皇子生みませんように!はぁと!!(╬゚◥益◤゚)」って、権力を手に入れたい貴族によってあちこちのお寺から呪詛かけられる存在でしたからね。
現代においては、あのマスコミバッシングがそれだったのかもしれません。
紀子さまの納采の儀(1990年5月)
↓↓↓「3LDKのお姫様」と当時呼ばれた紀子さまの納采の儀。
うん、一般家庭ではこういったお部屋ですよ。
納采の儀が終わり、そのまま天皇皇后両陛下へのごあいさつのためご両親と共に皇居に到着したときの紀子さま。
ちょっと画像小さいので拡大。
女性らしい柔らかい色合いで、美しいですね。貝合わせの文様かな。
告期の儀
ちなみに、納采の儀の前には「告期の儀」というのもが行われまして、「結婚の儀は○月○日に行いますよーん」と、日取りを伝える儀式です。
雅子さまと紀子さまの、昔のおふたりの肉声が聞けます。
平成2年5月11日に天皇家からの使者が川嶋家へ、平成5年4月20日に天皇家からの使者が小和田家を訪れました。
美智子皇后陛下の納采の儀(1959年1月)
美智子さまの納采の儀ですが、白黒で色がわかりませんorz。
もちろん美智子さまのご実家である正田邸の中の部屋で行われるのですが、つーか、すごい部屋だ……。
美智子さまの婚約中の着物画像をいくつか掲載します。
↑↑↑納采の儀でお召になっていたのは、このお着物かな?
↑↑↑これ一番好きだなあ。
↑↑↑海外でも大きく報じられました。
女子皇族の納采の儀
女性皇族が一般人男性と結婚して降嫁する場合の手順は以下のとおり。
1 女子皇族と結婚相手の使者が、供物を持って皇居(宮邸)訪問する。
2 侍従長が使者をもてなす。
3 使者は納采の旨を伝え、供物を進呈する。
4 侍従長が天皇、皇后に供物を進呈し、納采の旨を伝える。
5 天皇、皇后が供物を受け取る。
6 侍従長が供物は天皇、皇后によって嘉納されたことを使者に伝える。
7 使者は嘉納の旨を報告する。
儀式が無事に済むと、女性皇族側の本人とその親は皇居の御所を訪れて、天皇と皇后両陛下に婚約を報告、同日午後に夫もその両親とともに御所を訪れるという段取りです。
絢子さま(2018年7月)の納采の儀
高円宮家の三女・絢子さまと、日本郵船社員の守谷慧さんの結納にあたる「納采の儀」は、高円宮邸で行われました。
絢子さまと守谷さん「納采の儀」 一般の結納に相当
高円宮家の三女、絢子さま(27)と、日本郵船に勤務する守谷 慧さん(32)の結納にあたる「納采の儀」が行われ、お2人のご婚約が正式に整った。https://t.co/fjCCbgBHzD#houdoukyoku pic.twitter.com/xmk8sxdQFA
— ホウドウキョク (@houdoukyoku) 2018年8月12日
守谷家側の使者は、親族である元国立国際医療研究センター病院長だった近藤達也さんで、御年76歳。
燕尾服はさすがにレンタルかなあ。
この使者が、「守谷慧は結婚を約するために、絢子女王殿下に納采を行いたく存じます。なにとぞ幾久しくお納め下さいますようにお願い申し上げます」と口上を述べます。
↓↓↓守谷家からの納采の品(宮内庁HPより)。
守谷家側から使者から渡された守谷絢子さんは目録を受け取って「謹んでお受けいたします」と応じ、守谷家から納采の品を受け取りました。
最近あった儀式なのでまだ記事が各所に残っているのですが、守谷慧さん⇒絢子さま への納采の品は
鮮鯛料 (包みのみ)
清酒3本
絹の布地 2巻
で、このうちの「絹の布地」は、お互いの式の正装に使われるのが通例で、この時は白いレースでした。
かつて、久子さまが守谷彗さんのお母さんに送ったカンボジアのピンクのシルクを、守谷絢子さんの晩餐会用ドレスに仕立てるために贈られたそうな。
ほんと、このお2人の女性宮家なら大賛成だったのですけれどね。
なお、絢子さま側から守谷彗さんに贈られた返礼品は、
鮮鯛料 (包みのみ)
清酒3本
絹の布地 2巻(黒のタキシード用の生地)
でした。
典子さま(2016年7月)の納采の儀
高円宮家次女の典子様と、出雲大社の禰宜・千家国麿氏の納采の儀。
↓↓↓守谷家からの納采の品(宮内庁HPより)。
納采の品は、伝統にのっとってドレス用の絹の洋服地、清酒、鯛の代料。
ちなみにこの時の清酒は、千家國麿さんが禰宜を務める出雲大社の御神酒でした。
この時の使者は、千家国麿氏のおじさんで出雲大社権宮司の千家和比古さんという方。
この結婚もすごかったです。
出雲大社という国津神の神社に対し、皇室がアマテラスの末裔の姫を嫁がせ、「国津神の力を貸してください」という神話的政略結婚でした。
紀宮さま(2005年3月)の納采の儀
黒田清子さんと、黒田慶樹さんの納采の儀。
↓↓↓黒田家からの納采の品
使者は黒田慶樹さんのいとこの方(たぶん左側?)。
この納采の儀は、黒田清子さんが当時お住まいだった皇居の御所ではなく、皇居内の儀式の場である宮殿「桂の間」で執り行われました。
傍系の「女王」であった千家典子さんと守谷絢子さんの時との違いは、黒田清子さんは当時は「宮家の子女」という立場だったことによる違いです。
天皇家から贈られた結納の品のひとつである背広地は、黒田さんの希望を取り入れ、いずれも無地に近い濃紺の国産布地とのことでした。
希望、聞いてくれるんですね。
まとめ:儀式は皇室の神話物語維持の必須アイテム
小室さんの宮内庁バッヂ問題がネットで話題になると、いきなりマスコミが「眞子さまと小室さんご結婚」と、無理やり祝賀ムードを作り出そうとしておりましたが、国民はますますホワイトアウト。
想定をはるかに下回る国民のドッチラケぶりに恐れをなしたのか(笑)、手切れ金の話も出てきましたね。
秋篠宮家に手切れ金のカネがないようなことが報道されていますが、そんなわけねーじゃん、33億円の秋篠宮邸の新居から手切れ金をキックバックするとかそんな報道までありましたよね。
まあ、あんまり大きな声で言えないけど、それくらいの工夫はしているでしょ。
「手切れ金が払えないから結婚しなければならない」路線に持っていきたいということでしょうかね?
「質素な暮らし」を演出するのも皇室のお仕事のひとつなのかもしれませんが、少なくともガチの現人神だった昭和天皇までは、そういったお言葉にも説得力がありました(でも昭和天皇はほんとにそういう生活されていたと思う)。
天皇が人間宣言して三四半世紀、皇室の神通力は弱まり、どんどん「人間」に近くなりましたが、私たち国民はどのような天皇を望んでいたのでしょうか。
少なくとも最近の秋篠宮家についてだけは「幽霊の正体見たり」「馬脚のすね毛見たり」になってしまい、質素な皇室アピールももはや与沢翼さんのあの写真と重なってきてどうしようもありません。
ほんと、儀式や手順て大切なんだなあと、眞子さまと小室圭さんのあり方を見ていて、しみじみ思います。
このあたりのことをわからずにマスコミで国民の世論を押さえつけようなど、皇室も地に落ちたものです。
つーか国民を馬鹿にしてんのか。威勢良く音頭を取ろうとして部下がぜんぜんついてきてくれなかった哀れな上司のようです。
【参考】
小室圭は破談したら慰謝料が必要?使い果たしたらまた要求するのか
美智子皇后の若い頃!幼少期から婚約決定まで!絶世の美女でしょこれ
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